本日は読み終えた1冊から。
カラスは飼えるか / 松原 始
ここ数カ月のことなのですが、カミさんと息子との間では“鳥”の話題が増えてまして…。
その中でも、カラスの「ハシブトガラス」「ハシボソガラス」の違いは旅行先でも話題になることが多く、景色そっちのけでカラスの写真を撮っている…なんてことも、しばしば(笑)。
そんなふたりの行動や会話を見聞きしているうちに、僕もなんとな~くカラスが気になるようになってきたんです。
そんな折、先月訪問したIMTの売店で、こんな本を見つけ…。
「面白そうだな…。」と思ったものの(あと「表紙のカラス、かわいいな…とも思いました…笑)、旅の中盤でキャリーバックの重量を増やす気になれなかったので、何かの機会に買おう…と、メモがわりに表紙の写真だけ撮ってきたんですよね。
先日、大好きな作家・望月麻衣さんの新作を購入すべく会社帰りに書店に立ち寄ったときに見つけたのが、本書。
「あ!東京で出会った、あのカラスの本を書いた作者さんの作品じゃん…」と思い、パラパラ~っとめくってみたら、これがめっぽう面白く「これも何かの縁♪」と思い、望月さんの新作とあわせて購入した次第。
…ってなことで、ようやく本編です(笑)。
本書は鳥類を中心とした生き物について書いているのですが、何せ本書の作者・松原始さんが溺愛し研究しているのは、カラス。
まえがきで「様々な動物のことを書いても、脳内がカラスなので最終的に“カラス”の話になる傾向がある…」という趣旨の表明をされているのですが、フィールドワークの原点となった猿、精悍なルックスにより人気がある猛禽類、愛らしさと鳴き声に魅かれる小鳥…といろんな生き物を羅列しつつも、最終的にはなんだかんだで“カラス”の話題に帰着してるのが、特徴。
動物学の学者さんの作品なので、つい文章もお堅いのでは…なんて偏見を持ってしまうのですが、これがまた…軽快な文章で物凄く読みやすい!
この1冊でカラスの生態をずいぶんと…作者さんの表現を拝借すれば、飲み会で雑談ネタとして披露できる程度…に知ることができた上に、街中でカラスを見かけるたび、愛おしさと応援したくなる気持ちに。
どうやら僕も、カラスの魅力に脳内を浸食され始めたようです。
☆余談①
そうそう。カラスは飼えるか?という問いに対する作者の答えは「飼えない。以上。」でした。
そもそも野生動物を飼ってはいけない…という法的な根拠もさることながら仮に法的な問題をクリアしたとしても、カラスって…おっと、気になった方はぜひ本書を(作者さんの回し者みたい…笑)。
個人的には自然界に生きる生物を愛してやまない作者だからこその「飼えない」理由に共感しました。
☆余談②
気になったらトコトン…な性格、発動ッ!
…買いました(笑)。
☆余談③
文中で触れた望月麻衣さんの新作も…
もちろん買いました♪




