ジャズ・ピアニストのチック・コリアさんがお亡くなりになりました。
僕が海外のフュージョンに興味を持つきっかけになったバンドの1つが、チック・コリアが率いる“チック・コリア・エレクトリック・バンド”。
メンバー全員が超絶テクニック&卓越した音楽センスを誇るという、このモンスター・バンドの存在は、刺激的どころかものすごく衝撃的で…。初めてライブ映像作品を見たときにはただただ圧倒され、その後アルバム作品を聴いたときにも「世界にはとんでもなバンドがあるんだ…」と、ひたすら感心してました。
このバンドのおかげで、マイ・フェイバリット・ギタリストの1人であるフランク・ギャンバレや…
スコット・ヘンダーソンといった…
凄腕たちの存在を知り、それまで聴いてきたロックや、あるいは日本のフュージョンとはまたテイストの異なるギターの世界を知ったんですよね…。
そういう意味では、チック・コリアって僕にギターの新しい世界を見せてくれた人なのかもって思います。
チック・コリアの生演奏は1度だけ、2011年9月に“RETURN TO FOEVER”のライブを観ているのですが、1曲目のイントロ聴いただけで鳥肌モノでしたね。
僕はギター弾きですし、このとき同バンドにギタリストとして参加していたのがフランク・ギャンバレなのでどうしてもギターに目がいってしまうのですが(笑)、でも、チック・コリアの存在感はソロ時でもバッキングでも凄かったし、楽器を弾かずに満面の笑みで他のメンバーが演奏している姿を楽しそうに見守っている姿も、ものすごく印象的でした。
そういえばチック・コリアって、いつも笑顔でいるイメージだな…。今日は哀悼の意を込めて
“リターン・トゥ・フォーエバー”のドキュメントDVDでも見るとしよう。
チック・コリアさん。素晴らしい音楽をこの世にたくさん遺してくれて、ありがとうございました。