本日も “紅ジャケ”のボディ・カラーに関する話…というより思い出話(笑)。
“紅ジャケ”という“愛称”で呼び続け、こんなふうにかわいがっている感(愛機バカ感…笑)満載の記事を書いていますが、衝撃的な告白をしますと最初に見たときは…
好きな色ではなく、むしろ…嫌いでした(苦笑)。
“紅ジャケ”は大学入学時に入手しているのですが、その約1年前…高校2年生あたりから完全にエリック・クラプトンにかぶれていたので(…高2病なんてあるのかな…笑?)、次に手に入れるギターはメイプルネック(+指板)でブラック・フィニッシュのストラトキャスターと決めていたんですよね…。
ところが、高校2年生の頃に通っていた楽器屋さんの店頭にあったストラトキャスターは、「朱色(!)のボディに“メイプルネック(指板)を組み合わせたモデル(=“紅ジャケ”のこと)」と「ブラック・ボディ+ローズ指板」の2本。
「ストラトは黒でしょ!」と思い込んでいる高2病Jakeからすると、フェスタ・レッドの方は派手&ミーハーな感じで好きになれず「やっぱブラックは格好いいよなぁ…。でも指板がローズなのが気に入らないなぁ…。」なんて思いながら眺めていたんです。
そんな僕の姿を見ていた楽器屋の販売員さん(ちなみに後に僕の上司となる人)からは「フェスタ・レッドの方が珍しいし、格好いいぞ!」と勧められ、そのうち顔を合わせるたびに「お前が次に買うべきギターはフェスタ・レッドのストラトだ…!」と呪いのごとく吹き込まれまして(笑)。
でも、こちらは生意気盛りな高2病ですからね、「朱色は格好悪いからイヤ!ブラックしか興味ないので、朱色のモデルのネックをブラックの方につけて“ブラッキー”作ってください!」なんて言い返してました(笑)。
そんなある日のこと。立ち寄った某ハンバーガー系ファスト・フード店にあったレーザー・ディスクのジューク・ボックス(若い人、知らないだろうなぁ…笑)に、クラプトンの「レイラ」がはいっているのを見つけ、「“動くクラプトン”が観れる~!」と喜んで100円玉を入れて再生したんです。
再生されたのは「レイラ」のライブ映像で、そこに映ったクラプトンが弾いていたのは、最初こそブラッキーだったのですが、途中から切り替わったライブ映像で使っていたのは、僕が通っている楽器店にあったものと同じ“朱色”のストラトキャスター!
“動くクラプトン”を観れたことと、クラプトンが楽器店にあるのと同じ朱色のギターを使っていることに大いなる衝撃を受け、朱色アリだ…と(笑)。
こうなると派手&ミーハーなんてディスってたのは過去の話。朱色ではなく「フェスタ・レッド」という正式名称を覚え、販売員さんの前では「フェスタ・レッドのストラト…僕の大学合格が決まるまで残ってたら買ってもいいですよ…」などとツンデレなことをつぶやく始末(笑)。
で、大学合格が決まってからすぐに「フェスタ・レッドのストラト買います(※)!」と連絡して、入学式の帰りに受け取りに行きました。
(※)正確には入学祝に両親が買ってくれました。
でもこれ。実は大いなる勘違いでございまして(笑)。
僕が見た「レイラ」のライブ映像は「ライブ・エイド(1985年)」や「エリック・クラプトン&フレンズライブ1986」等のライブを編集して制作されたもので、僕が「クラプトンが朱色のストラトを使っている!」と驚いたのは後者「エリック・クラプトン&フレンズライブ1986」の映像だったんです。
この頃のクラプトンが使っていたのは自身のシグネイチャー・モデルのプロト・タイプで、クラプトンの手元には上のジャケット写真に写っている「ピューター」と「キャンディー・アップル・レッド」2本のストラトがあり、その両方を試していたんです。(記憶が確かならピック・アップやミドル・ブースターといったエレクトリック部分は同じ仕様で、ネックのグリップ形状やフレット数がl異なっていたはず…)
つまり、僕が見たのは「キャンディー・アップル・レッド」のストラトで、ステージ照明や画質等の影響で「フェスタ・レッド」に見えた…というワケ。
それに気が付いたのは市販のクラプトン・モデルを見たとき(笑)。ただ、こちらは「フェスタ・レッド」だと思い込んでいましたし、正直なところキャンディー・アップル・レッドはホントに苦手な赤色だったので(苦笑)、さほどショックでもなかったですね…。
「最初は嫌いだった」とか「勘違いだった」って…なんだか“紅ジャケ”に対してめちゃくちゃ失礼なことを書いていますが…(苦笑)。、今となっては若気の至りの思い出話。
来年4月でまる30年の付き合いになるギターであり、所有するギターの中で“愛称”を持つ唯一のギターであり、“カスタマイズ”という手段で自分仕様に仕立てている唯一のギター。
それがこの“紅ジャケ”なのです。