昨日に引き続き、愛機“紅ジャケ”について。今回は愛称の由来でもあるボディ・カラーについて書いてみます。
【Body Color:Fiesta Red】
“紅ジャケ”のボディ・カラーは「フェスタ・レッド」。レッド…赤色というより“朱色”の方がしっくりくるような、やわらかい印象のある赤色ってところでしょうか。
冒頭で書いたとおり、このギターの愛称“紅ジャケ”はボディカラーに由来しており、思い起こせば…20歳前後…ちょうどJEMを入手した頃から、この“愛称”で呼んでいるように思います。
“愛称”をつけたのはベーシスト鳴瀬喜博さんの影響。鳴瀬さんはご自身が使用しているベースに、ボディ・カラーや仕様に由来するユニークな“愛称”をつけておられ(例えば赤色ボディの8弦モデルには「アカッパチ(赤色8弦)」という愛称がついてます)、この話に楽器への愛情を感じたので自分もやってみよう…と思ったんですよね。
一時期は所有するギターすべてに“愛称”をつけていたのですが、僕自身が違和なくその“愛称”が使え、かつ、家族にまで認知されているのは、この“紅ジャケ”だけと相成りました(笑)。
どちらかといえば「王道」では“ない”色らしく、大規模なお店でもない限り、店頭ではあまり見かけない…もう少し正確に書くと「メイプル指板(ネック)のフェスタ・レッド・モデル」は、あまり見かけない…という印象があります。
僕の記憶の範囲で申し訳ないのですが、著名ギタリストでフェスタ・レッドのストラトを使っている方といえば、ゲイリー・ムーア、マイケル・ランドウ、鈴木茂さんの3人が思い浮かぶのですが、彼らのストラトも「ローズ指板」ですしね…。
楽器店時代のお客さんや、ライブ・イベントの対バンなどでストラトを使っている方をずいぶん見ているつもりなのですが、今のところボディ色で被った経験はないので、あまり見かけない色のギターを使っている…という、ささやかな希少性に喜びを感じてたりもします(笑)。
話がちょいと反れますが、“紅ジャケ”は、この淡い色合いが「かわいい」と思われるのか、どこへ持っていっても何故か女性にモテます(あくまでギターが…です…笑)。
サウンド・キャラクターは異なるものの、トレモロ・アームやハーフ・トーンが使えるので“JEM-77FP”のサブ・ギターとしてスタンバイしておくことも多いのですが、「“そっちのコ”を弾くところが見たい~」なんて言われたことも、実際にありました。
話を戻して。
塗装にはラッカー塗料が使われています。ラッカー塗料はポリ系塗料よりも塗装を薄く仕上げるができるため、ギターの材質である木材の音の鳴りをよくする効果がある…とされているのですが…鈍感なのでしょうね…それを実感したことは…ないです(苦笑)。
ラッカー塗料の弱点として挙げられるウェザリング・チェック(ひび割れ)は…
最近になって一部で目立つようになってました。
「まぁ…30年も使ってりゃ、こうなるわな…。」といったところでほとんど気にしてませんし、実際には遠目からはほとんどわからないんですよね。この写真だって、それとわかるまで何度か撮り直したぐらいですから(笑)。
しれっと書きましたが、僕の手元にきて30年経っているので、打痕・すり傷・汚れこそあちこちにありますが…
全体的にはそこそこ綺麗で、年齢相応(笑)ってな具合に、いい感じに渋くなってきました。
汚れといえば、ラッカー塗装の天敵ともいえるギター・スタンドのゴムや、シールドをひっかけるあたりの変色はさすがに…すごいです。
もっとも、この部分は演奏の際には見えませんし、僕はキズなり汚れなりって「それが味であり自分の楽器である証拠」だと思っていますし、今は数年前に手作りしたギター・スタンドに立ててあり…
スタンドのボディを支えている部分にはご覧のようなラグ(あ、写真ぶれてる…)が敷いてあるので、ゴムとの化学変化による変色とは、無縁になりました。
といったところで、本日はここまで。ボディ・カラーの思い出。もう1回続きます。
…って、サブタイトル変わってるじゃん…(笑)。