本日は読み終えた1冊から。
北原尚彦:著『シャーロック・ホームズ語辞典』。
タイトルに“シャーロック・ホームズ語”と冠しているのは伊達じゃなく、
コナン・ドイルによるホームズ作品については、物語の概要(ネタバレしない程度に留めてあるところが秀逸)や登場人物の話は当たり前。
日本で発表されているホームズ翻訳作品やその翻訳家の話、パスティーシュ&パロディー作品の話、ドラマ・映画・アニメといった映像作品にゲーム、マンガ…。
果ては物語に登場するホームズの愛用品や特徴的なセリフ…といったマニアックなことに至るまで…、とにかく少しでもシャーロック・ホームズに接点があれば、OK!くらいの勢いで作られている、ホームズ・ファンには、たまらなく楽しい1冊です(笑)。
これだけ膨大な情報を簡潔に、かつ50音順に整理して辞典化する…という偉業を成し遂げたのは、数々のホームズ研究本やパスティーシュ作品を生み出している北原尚彦さん。
また、随所に登場するカラー・イラストを手掛けているのは、以前購入した、こちらのムック本の…
イラスト・エッセイ「ホームズを演じた俳優たち」を手掛けた、えのころ工房さん。あるときはコミカルに、またあるときはシリアスに…と、ホームズの世界が楽しく美しく描くことで、この辞典をより華やかなものにしてくれています。
かようにホームズ・ファンとしては楽しい本書ですが、その一方で新たに知ってしまった・興味を持ってしまった作品群と、どう向き合っていくか…という、難問を抱えるハメに(苦笑)。
懐事情と保管場所のバランスを鑑みつつ、ゆっくり悩むとしますか…。
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