本日は読了した1冊から。なんとなく読書スピードが上がっているのはあの本のおかげだろうか…。
七海花音『反時計回りのシャーロック』。
記憶が確かなら今年の4月に望月麻衣さんの『太秦荘ダイアリー2』を買いに行ったとき、タイトルと帯を見て「ホームズ・パスティーシュみたいだから、とりあえず買っておこう!」なんて感じで購入したはず。こちらも購入から読了までにずいぶん時間が空いてしまいました。
現代社会の高校生がタイムスリップして、若き日のホームズと出会い事件解決に挑む…というのが、ざっくりとした内容(ざっくりしすぎかも)。
本作のホームズは、頭脳明晰さとヤンチャで突っ張った雰囲気をあわせ持つ兄貴分的な雰囲気で、『憂国のモリアーティ』に出てくるホームズの雰囲気に近いように思います。
そんな“兄貴分的”ホームズが、タイムスリップしてきた迷える十代高校生達に対して事件捜査を通じて、生き方やものごとのとらえ方・考え方に重きをおいて指南をしてるところが本作の特徴のように思います。
そのため推理小説というより、ジュブナイル小説という印象の方が強くアラフィフの僕にとっては懐かしくも少々むず痒く感じてしまう面もありましたが、「こんな面倒見のいいホームズがいても、おもしろいかな…」なんて思いました。
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反時計回りのシャーロック (小学館文庫キャラブン!)
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