リアルタイムで購読している漫画の新刊ラッシュ・ネタ第二弾!
竹内 良輔×三好 輝 『憂国のモリアーティ』の第8巻。
前・7巻から始まった有名な迷宮入り難事件“切り裂きジャック”を扱ったエピソードが本巻で解決。“史実”どおり「迷宮入り」させるために、ホームズを利用してるところが、なんとも心憎い…(笑)。
そのほか、切り裂きジャック事件に関わっていた謎の人物(ドイル作品や他のパスティーシュ作品でも、モリアーティ同様ホームズの強力なライバルとして描かれるあの人あの人)の存在が明らかになったり、ドイル作品「最後の事件」に登場するホームズのあの名言が飛び出したり(それに対するモリアーティの本作らしい返答がまた秀逸!)、ウィリアムとシャーロックの人間関係に変化(進化?)があったり(それ故に、後々迎えるであろうラスト・シーンがより切ないものになること必至!)と、この巻に収められているエピソード群は、物語の節目になるものばかり!
こんなふうに“役者”や“舞台”が揃えば揃うほど、この先が気になって気になって仕方がなくなるのですが、その一方で、物語が早期に終わってしまうのもイヤだ…と、ものすごいジレンマに陥るわけですが、次巻では時間を遡ってモリアーティ兄弟の過去が明かされる様子。
まだまだ、この世界観を楽しむことができるようです。
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