本日も年末年始の休み中に読んだ1冊から。
流通ジャーナリストの故・金子哲雄さんの著作『「持たない」ビジネス儲けのカラクリ』。
漠然とではあるもののかねてより「自分がビジネスを手掛けるあかつきには、資産を極力持ちたくない」と思っていたので、「あの金子さんと同じことを考えてたんだ…!」と、このタイトルだけでも、とても勇気付けられました。実際には未だ何も手掛けてない状態ですが…(苦笑)。
さておき。
この本が刊行されたのは2012年9月。例示としてピックアップしている企業名や商品名には時代の流れを感じますが、主張されている本筋はもちろん、「閑話休題」として書かれた「ビジネスマン一人一人の生き残り術」「営業力で人間グーグル化を目指す」という2つのコラムも、つい最近書かれた本だっけ?と勘違いしてしまうほど説得力のあるもので、金子さんの分析力や先見性に改めて感心させられましたし、自分が漠然と思っていたことにも自信を持つことができました。
このブログの後段にはっているアマゾンのリンクでは、「新品」にとんでもなく高い値段がついてますが、僕自身は某○ック・オフで108円で入手しており、費用対効果を考えると「元がとれた」どころではない1冊でした。
☆余談
金子哲雄さんの書籍と言えば、今でも忘れられないのが、こちらの本。
誇張ヌキに泣きながら読んだこの本は、入手&読了してから約6年の歳月が流れていますが、当時のブログで「ずっと手元に残しておきたい1冊」と書いたとおり、今でも手元に残してあります。
金子さんがお亡くなりになったのが2012年10月2日で、この『「持たない」ビジネス儲けのカラクリ』が刊行された1ヵ月後だったことを知り、あらためて「僕の死に方」を読み返してみたところ、『「持たない」ビジネス儲けのカラクリ』は、存命中に発売される最後の著作になる…と覚悟されていたこと、内容に納得できず約5日間を費やして全面的に書き直したこと、この本の校正を終えた直後から急激に気力・体力が落ちたことなどが、生々しく描かれていました。
最期まで自身の仕事にプライドを持ち、情熱を持って臨んだその姿勢に、胸が熱くなりました。
「持たない」ビジネス 儲けのカラクリ (角川oneテーマ21)
3,461円
Amazon |
僕の死に方 エンディングダイアリー500日
1,143円
Amazon |
僕の死に方 エンディングダイアリー500日 (小学館文庫)
576円
Amazon |