僕にとっての神戸最大の目的地(おいおい…当初の目的はどこにいった…?)、ホームズ&ワトソンの居間にいよいよ足を踏み入れます!
映像の世界でしか見たことがない世界を目の当たりにすれば…もう…岐阜→神戸までの長距離運転だの、あいにくの天気だの(雨でした)以前から届出した休みにも拘わらず会社から電話がかかってくるだの(まさかの朝一で入電…苦笑)なんてぇ苦労(?)は、ここを見た時点で吹っ飛ぶってもんですょ!
221Bの様子については、いくつかの物語で描写されているのですが、ここ英国館で再現されているのは、“日本シャーロック・ホームズ・クラブ”の助言により、「マスグレーヴ家の儀式」で描写されているホームズ&ワトソンの下宿の様子なのだそうです。
ホームズが221Bの壁に銃弾で刻み込んだとされる「VR」の文字。ホームズって英国紳士なパブリック・イメージがありますが、実はこういうエキセントリックな面もあるんですよね…。
ホームズの愛国心の表れ…とも言えなくもないですが、221Bはあくまで「賃貸」。こんなことをしたら大家さんであるハドスン夫人の逆鱗に触れて追い出されても不思議じゃないのですが…(笑)。ハドスンさん、よくぞ耐えてくれました!って感じです。
ちなみに、ホームズと221Bの大家であるハドスン夫人との関係性をどうとらえるか…?も、後年の作品によって様々で興味深いものがあります。個人的には現代版作品「シャーロック」で表現されている関係性が一番好きですね…。
ホームズの復帰作「空き家の冒険」で初登場したホームズの胸像。額をよ~く見ると空気銃で打ちぬかれたキズがあります。
「空き家の冒険」では、この胸像を利用したトリックが出てくるのですがその際に自らの危険を顧みずにホームズに協力していたのがハドスン夫人。ロンドンで一番危険な下宿人と認識しつつも、全面的に信頼&尊敬していたんでしょうね…。
ホームズの胸像といえばこの他にも「マザリンの宝石」でも重要な役割を果たしてたっけ。
居間に鎮座するホームズ。ホームズは英国紳士らしく服装には気を使っているのですが、居室にいるときはガウン姿でいることも多い…ということで、これを着せているんでしょうね…。
ホームズの左側の棚上にある瓢箪状の器具はガソジーンというウィスキーのソーダ割り(今でいうハイボール)に必要なソーダ水を作る器具。以前、某雑誌のホームズ特集でガソジーンで作ったソーダ水でハイボールを作る…という企画を読んだことがあるのですが、なかなかに大変な作業だったようです。
ちなみにウィスキーは基本ストレート派だった僕が最近ハイボールを好むようになったのは…皆まで書く必要ないですね(笑)。
(性懲りもなく、続く)