5曲目に演奏したのは、サンタナの『BLACK MAGIC WOMAN』。パーカッションとサンタナの泣きのギターが大活躍するラテン・ロックの名曲。これまた「アコギで演るか!」という感じの選曲で、1ステージで2曲も選曲するという 暴挙 冒険に出たのは、今回が初めて(笑)。
この曲を持ってきたのは相方なのですが「演ってみたいけど、アコギで演るためのアレンジが思い浮かばない」とのこと。で、そういうフリをされると、つい「よし。考えてみましょ!」なんて思ってしまうんですよね…ワタクシ(やっぱM気質なんでしょうね)。
そうは言いつつも、この曲は…ずいぶん悩みました。いつもなら選曲した時点で、それが本来ならアコギが入っていない、またはアコギで演る例が少ない曲であっても、おおよそのイメージが同時に浮かぶのですが、この曲に関しては何度原曲を聴いてもピンとこない(苦笑)。
譜面(コード譜)を見て、この曲がマイナーのブルースだと気付いて、ようやく今回のようなベース・ラインを弾きつつコードを鳴らすバッキングに乗せて演奏するアレンジに至りました。
このアレンジをするときに参考にしたのはゲイリー・ムーア(Gt)のアルバム『Still Got The Blues』に収録されていた「Midnight Blues」と…
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野呂一生さん(Gt)さん&桜井哲夫さん(Ba)によるアコースティック・デュオのアルバム『ペガサス』に収録されていた「What's Going On」のアレンジ。
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アタマの中の引き出しに、これらの楽曲がなかったら、『BLACK MAGIC WOMAN』をボツにしてたかも…。こういうときに節操なくいろんなジャンルの音楽を聴いておいてよかった…なんて思います(笑)。
さておき。
今回はメロディー&ソロを一人が弾き、もう一人がバッキングに徹する…といったスタイルの曲が多かったので、ライブ構成上のスパイスとしてソロ・バトルを入れてみました。マイナーのブルースって、ギタリストの好物ですから(笑)、そういう仕掛けもやりやすいです。
ちなみに、この曲と前の『TECHNOPOLIS』の演奏時には、僕のアコギ(エレ・アコ)にはコーラス(音を揺らすエフェクター)をかけているのですが、エレ・アコにもエフェクターを積極的に使用するのが僕で、一切使用しないのが相方。楽器の音色に対する考え方にもお互いの考え方や個性が出ますね。