2曲目はベン・E・キングの『STAND BY ME』。
昨年、このイベントに出演する直前にベン・E・キングの訃報に触れ、追悼の意を込めて急遽演奏しているので純然たる“新曲”とは表現しにくいのですが、お互いのパート分けや楽曲の進行などの構成を決めて演奏したのは、今回が初めてです。
きっかけは毎年ライブを観に来てくれる職場の先輩Oさんが「(スタンド・バイ・ミーのような)スタンダードな曲を聴くと、ほっとするよね…」という感想をくれたこと。
こういうスタンダードな名曲を演奏するのは、なんとなく“今さら”な感じがしたり、生来の天邪鬼さを発揮して斜に構えた選曲をしたり…なんて感じで避けていたのですが、実のことろ自分自身も一番リラックスして素直に演奏したり聴いたりできるのも、こういうスタンダードな曲。
そこで今年は「“素直な選曲”をしよう!」と思い、この曲も選んでみました。もっとも、そういった素直さが出ているのは、前半の2曲だけなのですが…。
さておき。
今回は8ビートのウラを意識したバッキングに乗せて演奏するスタイルにしたのですが、これはジョン・レノンがカバーしたバージョンを意識してのこと。結果として1曲目と2曲目は“ジョン・レノン繋がり”になっている…というマニアックな“仕掛け”をしてみました。完全な自己満足ですけど(笑)。ちなみに曲のキー(Key=G)もジョン・レノンのバージョンと同じです。
当初はメロディー・パートを2コーラス分とっていたのですが、全6曲+セッティングを30分以内に収めるためにメロディー部は1コーラス分に省略。一方で「お気軽GIGらしさ」を演出するために、お互いのソロ回しを入れて演奏し、エンディングではベン・E・キングのバージョンに登場するあの有名なリフに登場してもらいました。
やっぱこういうスタンダードは、理屈ヌキに楽しいなぁ…(笑)。