ハイクオリティな作品を数多く生み出してきた彼らの作品の中でも傑作との呼び声高く、セールス的にも大成功をおさめたアルバム『彩(エイジャ)』に収録されている曲ですが、僕らはこれをインストで演奏。
参考にしたのは、ギタリスト:ラリー・カールトンのアルバム『On Solid Ground』に収録されているバージョンと動画サイト『「Y●u Tube』で見つけた、ラリー・カールトンがこれをライブで演奏している映像。特に後者は、トリオ・バンドによるものだったため、大変参考になりました。(あくまで参考であって、そのまま演れるワケではありませんが…^^;)
本当は3曲目『COME TOGETHER』から続けて演奏する予定だったので、それとは違う展開に動揺しイントロで痛恨のミスをしてしまいましたが(言い訳ですね…^^;)、このミスでかえって“力み”がとれて、以降は比較的落ち着いて弾けたように思います。
この曲を演奏するにあたり、ギター弾きとしてテーマにしていたことが、ニュアンス付け。ピッキングの強弱や当てる角度で音質を微妙に変えたり、同じフレーズを異なる演奏テクニックで弾いたり、同じ音を弾くときにフレットを変えてみたり、ハーモニクスを織り交ぜてみたり…。
いずれもギター奏法上の基本テクニックなのですが、例えば今回参考にしたラリー・カールトンや大好きなギタリストであるエリック・クラプトンなんかは、基本テクニックによるニュアンスの付け方がホントに素晴らしく、ホント「ギターが歌ってる」感じ。
今回のライブの数週間前に彼らのライブ映像作品を観て、改めて「こういう感じで弾けたらな…」なんて思いから挑戦してみたのですが、テーマ・メロディーを弾いているときには、ある程度出来てたかな…。
エンディングでは再びイントロと同じフレーズが出てくるのですが、今度はミスなし(^^;)。「終り良ければなんとやら」ってな感じでした。
(続く)
余談:この曲も…
ラリー・カールトンのアルバム『On Solid Ground』を聴いたのも20代前半の頃。今回演奏した『JOSIE』もまた、その当時「格好いいな…」と思い採譜&演奏にトライし見事に玉砕された1曲です。十数年の時を経て、ようやく演奏することができました(^^)。
☆参考にしたアルバムが、こちら。
- 彩/スティーリー・ダン
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『JOSIE』のオリジナルが収録されている作品。本編でも少し触れましたが、傑作と呼ばれるだけあって、何回聴いてもそのアイデアの豊かさ、楽曲の美しさ、音の良さ、演奏能力の高さに感動させられます。ちなみに、ラリー・カールトンも本作におけるレコーディング・メンバーの1人。
余談ですが、以前このアルバムの制作秘話を集めた映像作品を視聴したことがあるのですが、彼らの作品に対する並々ならぬコダワリに感動&驚愕すると同時に、それを語る彼らのコメントに…別の意味で驚きました(^^;)。
- On Solid Ground/Larry Carlton
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アルバムのオープニング・ナンバーが『JOSIE』のインスト・カバー。前述したように、ラリー自身が『彩(エイジャ)』のレコーディングに参加していますし、ライブ等でも好んでこの曲のカバーを演奏しているようです。
このアルバムは、銃撃による負傷というアクシデントからのカム・バック作。それまでの鬱憤を晴らすかの如く…というより、ギターが弾ける!音楽が演れる!という喜びをかみ締めているかのような快演揃いの作品です。