アルバム『アビイ・ロード』の1曲目に収録されている、ちょっぴりダークな印象のある楽曲ですが、マイケル・ジャクソンやエアロ・スミスなど、様々なアーティストがカバーをしているのですが、僕らが参考にしたのは、ベーシスト:マーカス・ミラーがインストでカバーしたバージョン。
この曲を提案したのは僕で、我がバンドが誇るリズム隊…特にベースのN君のスラップによるソロをフューチャリングしたくて選びました。実のところ、本人はベース・ソロがある曲を嫌がっていたのですが、僕は彼のスラップの音や演奏が好きなので「スラップを活かした曲をどうしても演りたい!いや、演れッ!」てな感じで、ごり押し(^^;)。
リズム隊メインの曲なので、僕の役割はテーマの演奏と、ちょこちょこっとしたオブリガードっぽいバッキングのみを担当。テーマではこのライブで唯一飛び道具的なエフェクター(オクターバー)をかけてみました。
本番ではキレのあるスラップ・プレイをビシバシと聴かせてくれましたし、ドラマーもタイトなリズム・ソロも展開してくれ、自分のバンド・メンバーのことを“ちやほや”するのも如何なものか…?とは思いますが、改めていいリズム隊だな…なんて思いました。
もっとも、そんなことをしみじみと思っていた矢先に、その二人によって展開されたあの斬新かつ衝撃的なエンディングには、大いに動揺させられましたが…(^^;)。
(続く)
余談①:実は…
実は、ベースのN君に活躍してもらうべく僕が選んだ曲は、デヴィッド・サンボーンの『RUN FOR COVER』という曲。これもベースがマーカス・ミラーなのですが、一時期この曲をN君がコピーしていたので出来るんじゃないか…?と思い候補にして、リハでもいいところまで行っていたのですが、N君から「ギブ・アップ宣言」が。そこで急遽選んだのが、『COME TOGETHER』で、楽譜を書く時間的な余裕がなく、上の写真のようなコードのみを書いたメモで対応しました。
余談②:本来のエンディングは…
本来のエンディングは、「ギターがフェードアウトする」→「べースがフェードアウトする」→「ドラムの手数が減って、最後はハイハットの刻みのみになる」→「そのまま次の曲『JOJIE』に突入する」でした。
実施のライブでは「ギターがフェードアウトする」→「ベースがカット・アウト」→「それにつられてドラムもカット・アウト」。『まさか!』なエンディングに、思わずコケました(^^;)。
☆参考にしたアルバムが、こちら。
- アビイ・ロード/ザ・ビートルズ
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- テイルズ/マーカス・ミラー
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インストで演奏するスタイルはマーカス・ミラーのカバー・バージョンを参考にしていますが、曲の展開はビートルズのオリジナル・バージョンを参考にしています。当初、マーカス・ミラー・バージョンのリズムで歌モノにする…というミックス案もあったのですが、曲のKeyの都合で断念。
ちなみにビートルズはKey=Dmで、マーカス・ミラーはKey=Emで演奏しているのですが、ギター&ベース弾きにとっては、テーマ・リフで解放弦が使用できるKey=Emの方が取り組みやすいので、我々もKey=Emで演奏しました。