セット・リスト2曲目は、ボズ・スキャッグスの『JOJO』。16ビートのハネが心地よいヴォーカル・ナンバーです。
原曲はホーンやキーボードが活躍する大編成のバンドで演奏しているため、トリオ編成の我がバンドで雰囲気を損なわずに演るにはどうすべきか…?と、演奏候補の曲中で、もっともギターのアプローチに悩んだのが、この曲でした(ちなみに選曲はベースのN君。彼はこういう難題をよく持ってくるのです…^^;)。
加えて、苦手なフラット系のキーで、基本的に出てくるコードは2つ(※1)だけという、これまた僕が苦手とするシンプルなコード進行の曲で(※2)バンドのリハで「やっぱ、これ演るの、やめようよ…」と何度言いかけたことか…(^^;)。
上の写真の、CDの後方にある楽譜は、自力で採譜した情報とインターネットで得た情報をミックスして書いた手書きの楽譜ですが、この楽譜を書き終えた頃に「バッキングもソロも、楽曲の進行に合わせて音数を増やしつつ、音質もだんだん厚みのあるものに変化させていく」というアイデアが浮かんでからは、気分的には多少ラクになりました。
もっとも、そのアイデアを実際の演奏に置き換えるときには更に悩み(^^;;)、ソロにしてもバッキングにしても何パターンも試し、それらを安定して弾けるようになるまで練習を続けたので、今回演奏した曲の中で一番労力を費やしたのが、この曲だったように思います。
その甲斐があって当日は、僕自身は比較的落ち着いて演奏できたのですが…
ベーシストのカンペ(譜面と歌詞カード)が風に飛ばされて進行がグダグダ(※3)になる…というハプニングが(--;)。なんとか持ち直して演奏しきりましたが、あれは…冷や汗かいたなぁ~。
ところで…。
ウチのベースのN君が、ライブ中のMCで「あのJOJOは、この曲の名前からきてるらしい」なんてことを話していたのですが、ウィキペディアによると…どうやらこっちに登場するJOJOみたいですね。
(続く)
(※1)コードは2つ
メインメロディーやソロ・パートの話。雰囲気の違うブリッジ(コーラス)部分では、たくさんのコードが出てきます。
(※2)シンプルなコード進行の曲
かと言って、コードチェンジが多い曲が得意というワケでもありません(^^;)。ただ、使用されているコードの構成音を頼りにソロなどを組み立てることができるので、気持ち的にはコードが多い楽曲の方がラクです。あくまで、気持ち的には…ですけど。
(※3)進行がグダグダ
僕自身も20代の頃、うろ覚えの楽曲を楽譜を見ながら演奏する…という横着をしたときに譜面を強風で飛ばされ、演奏不能に陥ったイタイ経験をしています。
僕は、このバンドに限らず基本的にはライブには全曲暗譜した状態で臨んでいるのですが、それは楽曲を自分のモノにして、余裕を持って演奏するには楽曲を覚えるのが一番だという思いからなのですが、「ステージで演奏不能に陥るのは二度と御免だ!」という思いもあります。
もっとも、暗譜したから絶対演奏不能には陥らない…とは限りませんし(所謂、ステージに上ったらアタマが真っ白になっちゃった…ってヤツですね…^^;)、こういうのは演奏者によって考え方が違うところだと思うので、暗譜を奨めることはあっても、強要まではしません。
☆参考にしたアルバムが、こちら。
ヒッツ!(エクスパンディッド・エディション)/ボズ・スキャッグス
『JOJO』を演奏することが決まったときに、某●ック・オフで購入。店頭には『JOJO』が収録されているオリジナル・アルバムもあったのですが、他にも(演奏とは別の理由で)聴きたい曲があったので、こちらのベスト盤を選択しました。
ギターの練習もさることながら、曲を覚えるべく何度も何度も…それこそ最後には夢の中ですら『JOJO』が流れてくるようになるまで(^^;)、聴きました。