放映された全作品を録画しているので、続々とリリースされているDVDメディアを購入する予定は(今のところ)ありませんが、“聴覚”からの情報だけでその世界観に思いを馳せることができるこちらは、しっかり購入しました!
NHKパペットエンターテイメント『シャーロック・ホームズ』オリジナル・サウンド・トラック。
いやぁ~、いいですねぇ~(^^)。ホームズのテーマなんて、ホント山寺さん(ホームズ役)の声が聞こえてくるようです(^^)。
楽曲はコンポーザー&ヴァイオリニストの平松加奈さんが担当されているのですが、クラッシックやポップス、ロックなどの様々なジャンルの要素を取り入れつつも、その芯には平松さんが自身のルーツ音楽として挙げているジプシー・ジャズやフラメンコが持つ軽快さや洒落っ気もあって、サントラとしてはもちろん、1曲1曲を1つの音楽作品として聴いても、非常に楽しめる作品でした。
ただ…サントラという視点からいくと、個人的には残念な面もありました。
それは、ナノさんによるテーマソング「Scarlet Story」の収録がテレビ放映版が収録されていなかったこと。
このサントラの1つの目玉企画が「Scarlet Story」の“オーケストラ・バージョン”。オープニングのハードなデジタル・ロックの雰囲気とのコントラストを考えると企画的には非常に面白いと思いますし、実際に収録された楽曲のクオリティー的にも申し分ないのですが…。
一方で、全18話を試聴し、本放映のオープニンにより耳にすっかり馴染んだバージョンが、その番組のサントラで聴けない…というのは個人的には、非常に残念。
サントラを制作する上で何かしら意図することがあったのか、あるいは何らかの諸事情があったのかはわからないですし、「Scarlet Story」の放送版のアレンジを聴きたければ、今年1月にリリースされたnanoさんの3rdアルバム 『 Rock On.』 にフル・バージョンが収録されているようなので、そちらを入手して聴けばそれで済むワケですが…。
作品のサウンド・トラックで、その作品のテーマ曲を、放送と同じバージョンで聴くことができない…というのは、サウンド・トラック作品が好きな僕にとっては結構なストレスで、アマゾン的な評価をすると☆5つは出せないな…と(^^;)。個々の音楽が素晴らしいだけに、この点だけは、ホント「惜しいッ!」って感じでした。
作品&サントラ好きゆえに、ちょいとばかり辛口な評価をしてしまいましたが、この作品に収録された音楽達は、物語の特徴ともいえる(本作品の舞台である)学園という空間、その舞台ゆえにあふれる明るさ・未来志向とその裏にある影、三谷さん脚本によるユーモア、(ホームズが活躍した)19世紀末ロンドンの混沌とした雰囲気…といった要素を、“聴覚”という側面から彩り、盛り上げてきたものばかり!
当初の希望どおり“聴覚”からの情報だけで、その世界観を描き出し楽しませてくれる作品なので、後悔はまったくしていません(^^)。
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