ボトル・ネック または スライド・バー の はなし ② | jakeのブログ 

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夫・父親・会社員・社労士有資格者・アマチュアミュージシャン・・・

いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

前々日ブログの続きです。

“スライド・バー”に使用される素材としては金属・プラスチック・ガラス・陶器などがあり、その素材によってサウンドも変わる…とされています。

「されている」という弱気な表現にしたのは、僕自身はそれを“音だけ”で聴き分ける自信が、正直なところ無いから(^^;)。

「音」の発振源である“弦”に触れる物なので、その素材によって音に違いが出てくるのは当然だと頭では理解していますし、僕自身が持っている2本の“スライド・バー”を弾き比べたとき、そのサウンドに違いがあることは、なんとな~く分かるのですが、例えばライブ演奏あるいは録音された「音だけ」を聴いて「どんな素材の“スライド・バー”を使っているか?」なんてのは判別できないですし、ましてそれがエレキのオーバー・ドライブさせた音だと、完全にお手上げです。(自慢になりませんが)

ただ、素材やその厚みなどで“スライド・バー”そのものの重さや(例えば僕が所有する2本だとプラスチック製のほうが圧倒的に軽い)、その長さ(僕はもっていませんが、3センチくらいの短い“スライド・バー”もあります)による使い勝手の違いというのは、はっきりと分かります。

そんなわけで楽器店に勤務していた頃に“スライド・バー”について聴かれたときはサウンド面については「一般にはこんな特徴があります。でも、僕は聞き分ける自信ないっす(^^;)」と素直に答え、重さや長さの違いについては一般論+自身の所感をお話せてもらっていました。


そんな素材という側面からいくと、“お店で売っていないスライド・バー”なんてのも存在します。

というのも、表面が滑らかなカーブを描いたものなら“スライド・バー”として代用できるので、たとえば水道管などで自作するというDIY派の方もいますし、代用品として空き缶とかナイフやらフォーク、ライターなど“スライド・バーとして使えそうなもの”をそのまま使っちゃう派の方もいます。

前者の有名な例としては憂歌団のギタリスト内田勘太郎さんがカルピスの瓶(旧型のもの)をご自身で加工して使っていますし、後者で有名な例としてはデュアン・オールマンが薬瓶(※)をそのまま使っていました。 ※その“薬瓶”を模したスライド・バーなんてのも、市販されています。


そういう話にミーハー心を刺激されやすい僕は(^^;)過去にこんなものを実際に試してみたことがあります。


フィンガー・イーズの缶
ライブ中(!)に「このソロはスライド奏法で演ろう!」なんて思い立ったものの、そんな予定がなかったので持ち込んでおらず、身近にあったフィンガー・イーズの缶を使用してみました。

○食事用のテーブルナイフ(の柄)
これもライブ中(^^;)。とあるパーティーで客席に演奏しながら乱入し(そういうのが許される環境だったことを申し添えておきます。ちなみに当時はワイヤレスを使っていたので、よく客席に乱入していました)、テーブルにあったナイフを拝借して演奏。そのテーブルにいたお子さんが「そんなんでも弾けるんだ!」なんて感じで驚いてくれました。パーティーというドサクサな場所だったので、演奏内容はまったく覚えていませんが…(^^;)

○ジッポーのライター
これは喫煙者だった大学時代のバンド練習で。当時練習に使用していた部室はある意味で無法地帯で(^^;)練習しながら煙草が吸えたのですが、たまたまメンバーとスライド奏法の話になり、じゃあ…ってなことでポケットにあったジッポーでやってみました。
“スライド・バー”以外でスライド奏法をやったはこれが初めてだと思うのですが、案外それっぽく演奏できるもんなんだなぁ…なんて思ったものです。(余談ですが、その大学の部室という無法地帯で(^^;;)、擬似ドリル奏法なんてのをやってみたこともあります)

いずれも思いのほか“それっぽい音”が出せましたが、別に“代替スライド・バー”を極めたいわけではなく(^^;)、あくまでパフォーマンス的な“飛び道具”として使っただけのこと。

演奏するレパートリーにスライド奏法を演る楽曲は入っている場合は、もちろん所有する“スライド・バー”を持っていきます。もっとも積極的にスライド奏法を取り入れているわけでもなければ得意でもないので、その回数なんてものは、たかが知れているのですが…。

(思いのほか、つづく)