エリック・クラプトンが1970年代初頭のごく短い期間にやっていたバンド“デレク&ザ・ドミノス”。このバンドが遺した唯一のスタジオ・アルバムが『Layla and Other Assorted Love Songs(邦題「愛しのレイラ」』で、このアルバム・タイトル・チューンであり(その楽曲が誕生した背景と相まって)後にクラプトンの代表曲の1つとして、数十年経った今でもセット・リスト入りする(むしろ演らないと観客が納得しない?)楽曲です。(ご本人がそんな状況をどう思っているかは別として)
この『Layla and Other Assorted Love Songs』というアルバムには、スライド奏法の名手であるデュアン・オールマンが全面的に参加しており、この「LAYLA」でも彼の“スライド奏法”による美しいソロを存分に聴くことができます。
僕の場合、高校生のときにアルバムとしての『Layla … 』を聴くより先に「TIME PIECES」というベスト盤で初めて「LAYLA」を聴いたのですが、楽曲の格好良さに衝撃的を受けたのと同時に、ギターの指板上を自由に飛び回るかの如きギター・ソロにも度肝を抜かれました。
ただ、当時は“スライド奏法”という存在そのものを知らなかったので、どう弾いたらあんなふうに滑らかに音程を変化させられるのかわからなかったし、何より自分が所有しているギター(ストラト)では出せない高音域でフレーズが展開されていたので、「このソロはいったいどうやって弾いてるんだ?どんなギター使ってるんだ?」なんて感じで、多いに困惑もしました。「自分が知らないだけで、世の中にはとんでもなく長いネックのギターがあるのか…?」とか真剣に思っていましたから(^^;)。
その秘密を知りたくて、バンドスコアなるものを買うことにしたのですが…。「世の中にはとんでもなく長いネックのギターがあるのかも…?」という誤解を多いに助長してくれたのが、そのとき購入したバンド・スコアでした。
(思いのほか、続く)
ベスト・オブ・エリック・クラプトン/エリック・クラプトン
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↑デレク&ザ・ドミノス唯一のスタジオ・アルバム。僕自身はこの「アルバム」に「アウトテイク集と「セッション集」が追加された3枚組BOXセットを購入したのですが、「アルバム」もさることながら延々と繰り広げられる熱い演奏を収録した「セッション集」は刺激的でした。