息子にとってこの場所は、修学旅行で行った場所の中でも特に印象に残っているのだそうで、今回の旅行で行程を話し合うときにも、「ここだけは絶対に行きたい!」と強く要望していました。そういえば、修学旅行から帰ってきてすぐ、「三十三間堂にもう一度行きたい!」なんていってたっけ。
この場所に限らない話ですが、何世紀もの時を越えたものってのは、そこにあるだけで説得力がありますね。この旅行の定番フレーズになっていますが、風格が漂っています(^^)。
建物内は、文化財保護を目的に撮影厳禁!
中央に鎮座している『千手観音座像』や堂内に整然と並ぶ『千体千手観音立像』、千体観音の前に並ぶ『風神・雷神像』や『二十八部衆』と、魅力的な被写体にあふれた場所なので少々残念な気もしますが、写真を撮らない分、それぞれのお姿をじっくり集中して拝見できたように思います。写真を撮るだけが観光じゃないよね…って感じ。
堂内には三十三間堂の創建や歴史、建築技術(免震構造)などを紹介したパネル展示もあり、この展示もなかなか見応えがありました。
写真を撮るだけが観光じゃない…なんて言ってるそばから、撮影OKの外部はたくさん撮っていたりします(^^;)。
この日は天気がよくて、青空とお堂とのコントラストも非常に綺麗でした。
お堂の本来の正面入り口。右横に掛けてある『国宝・三十三間堂』の札が、水戸黄門の印籠的な感じで「はは~ッ」って感じです(^^;)。
こちらは庭の植栽…を撮りたかったのではなく、奥の壁がメイン。本堂建立(鎌倉時代)のずっと後の桃山時代に、時の太閤・秀吉により寄進されたものだそうです。
本堂の西側。このあたりで建物をバックに、家族で交代しなが写真を撮っていたら、外国人観光客に「キミたち三人が揃った写真撮ろうか?」と(ジェスチャーで)話しかけられ(^^;)、「フツーは逆にこっちが撮ってあげなきゃいけないんだろうな…」と思いながらも、ちゃっかり撮ってもらいました(^^;)。
『三十三間堂』で行われる有名な行事と言えば…『通し矢』。
建物を保護するために矢を放つ側の柱や軒に鉄板が貼り付けてあります。矢が飛んでくる側だけ保護してあるところが“実用的”ですね(^^;)。
矢の的側は、このとおり木のまま。どうせなら全部やればいいのに…なんて思うのは、無粋ってものなのかな(^^;)
『通し矢』の凄まじさを伝える形跡も残ってありまして…
大量の矢が刺さって“ささくれ”だった部分がッ!
こちらは、鉄板で保護されている垂木。通し矢…というより弓矢の破壊力ってすごいわ。
非常に見応えのあるところだったので、つい駐車場の推奨利用時間(敷地内にある駐車場。『三十三間堂』の拝観者は無料で、利用時間は40分を目途に…とされていました)を超えて滞在し、存分に満喫したところで、次なる目的地・『建仁寺』に移動です。
〔続く〕