どうにかこうにか比較的公園に近い裏路地で駐車場を見つけ(ちなみにこの旅は我が愛車ホンダ・ライフで行ったのですが、高速走行こそしんどかったものの、見知らぬ土地の込み入った裏道を走るにはあれほど便利な車はないってくらい無敵です…^^)、徒歩で最初の目的地である東大寺の大仏殿へ。
ここも小学校の修学旅行以来ですが、この建物の大きさと漂う風格はホント壮観です!初めて見たときの感動を思い出しました(^^)。
東大寺の主、奈良の大仏様。まさに唯一無二の存在!正確には『東大寺盧舎那仏像』でしたっけね。特定の信仰を持たない僕ですが、この雄型を前に自然に合掌していました。
歴史の資料集などで見かける斜めからのショットに挑戦。しかし…月並みな表現ですけどデカいなぁ…。
盧舎那仏像を守るかの如く立っている「広目天様(上)」「多聞天様(下)」。“眼力”に背筋がピンとする思いです(^^;)。
大仏殿の有名観光スポットと言えば、「柱くぐり」。大仏殿を支える柱の一本に大仏様の鼻の穴と同じ大きさの“穴”があいていて、この穴をくぐると御利益がある…ってなことで、この日もこの“穴”の前は激混み。息子は修学旅行のときにくぐっているし、我々夫婦は長時間待ってまでくぐりたいとは思わない(そもそもサイズ的に入れないし…たぶん。^^;)ので、そのままスルーしてきました。
大仏殿を出て、お次は南大門へ。順序が“逆”なのでは重々承知しているのですが(^^;)、駐車場からの移動の都合で、そうなってしまいました。
この門もまた、その大きさや重厚さ、風格に圧倒されるものがありますね。
南大門と言えば!の金剛力士像は20年ぶりに修理を行っているそうで、僕らが訪問したときは「阿形」様の前に足場が組まれ拝見することができない状態でした。
ところで、奈良公園で「大仏と並ぶ有名なものは?」と問われてピンとくるものといえば…鹿。
息子の奈良公園訪問の目的が、鹿に「鹿せんべい」をあげて交流(?)を図ること。僕ら夫婦としても、息子と鹿がふれあう姿を想像すると牧歌的で微笑ましいものがあるので、期待していたイベント(?)だったですが…「鹿せんべい」を目の前にした「鹿」をナメてました…(^^;)。
南大門の前にある売り場で息子が「鹿せんべい」を買い、「せんべい」を閉じてある紙の帯を切らないうちに…数匹の鹿達が「せんべい」目がけて襲撃突進!
大挙して襲撃押し寄せてくる鹿(いずれも息子よりデカい…^^;)に面喰い、息子。逃げる!鹿。追う!息子。さらに逃げる…!
目の前で繰り広げられるのは、手にもったせんべいを鹿が食む…などという微笑ましい牧歌的な景色ではなく、殺伐とした雰囲気すら漂うせんべい争奪戦でした(^^;)。
そんな殺伐とした環境から脱出すべく南大門をくぐり抜けて大仏殿の前まで移動。
大仏殿前にいる鹿達は比較的温厚でのんびり屋さんなコが多いらしく、大半が写真のように寝転んでおり、ようやく期待していた牧歌的な雰囲気を見ることができました(^^)。
これでやめておけばよかったのですが、襲撃されたのがよほど悔しかったらしく、我が息子はもう一度やりたいと。
ま、確かに「せんべいをあげた」回数より「せんべいを強奪された」回数の方が圧倒的に多かったので(^^;)、その気持ちもわからんでもない。ってなワケで、もう一度「鹿せんべい」売り場まで戻り購入したのですが…。
目の前で繰り広げられたのは、前回以上に凄まじい争奪戦という…(--;)。
予想外のところで体力を消耗してしまったので、ミュージアム内にある休憩所でしばし休息。落ち着いてから残りわずかとなった「鹿せんべい」片手に大仏殿前の穏和な鹿たち(ホントここにいる連中はおとなしいし、深追いしてこない)と触れ合ってきました。
もう少し公園を散策することもできたのですが(奈良公園全体で考えれば我々はほんのわずかな場所しか見ていないですから)、主たる目的が達成できたことと、その主たる目的の1つにおけるショッキングな結末(おおげさな…^^;)を受け、奈良公園を後にし、予定より少し早く京都に移動することにしました。
公園から駐車場への移動中(車に乗り込んだ後も…^^;)我々の話題が「鹿との恐怖体験ふれあい」であったことは、言うまでもありません(^^;)
〔続く〕