SOMETHIN’ ELSE / CANNONBALL ADDERLEY | jakeのブログ 

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いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

CANNONBALL ADDERLEYのアルバム『SOMETHIN’ ELSE』を購入しました。



昨年11月に発売された『JAZZ LIFE 12月号』と一緒に撮影した理由は、この号に掲載されていた特集記事のおかげで、十数年越しの疑問が解決できたから。


十数年前のこと。


ふと「ジャズを聴いてみよう!」と思い立って出所不明のコンピものCDをバーゲンセールで購入しました。いつぞやブログで触れた『ジャズ・ギター』 同様、出所不明ながらも(あるいは出所不明だからこそ?)収録されているアーティストの顔ぶれはとても豪華なもの。

もっとも当時は、その顔ぶれが豪華なものだとは知らなかったので、かろうじて名前だけ知っていたマイルス・デイヴィス の演奏(「ラウンド・ミッド・ナイト(’Round Midnight)」が収録されていた)と、同じくジャズ・スタンダードとしてその曲名とメイン・メロディーだけ知っていた「枯葉(Autumn Leaves)」が収録されていた―という理由で、購入したのですが…。


ジャズ・スタンダードとしての「枯葉(Autumn Leaves)」を、プロ・ミュージシャンの演奏で聴いたのは、このときが初めてになるのですが、そのミュージシャンというのが、今回購入したCDの主役、キャノンボール・アダレイ 。浮遊感のあるイントロから、急激にテンションが高くなるキメを経て、切ないトランペットの音がメインメロディーを奏でていく…という構成は、とにかく格好よかった!


ただ、その一方で不思議に思ったのは、そのメイン・メロディーを奏でていたトランペット。これは前述したとおり同じCDにマイルスの演奏も収録されていたから気が付いたことなのですが、「枯葉」でトランペットを奏でている奏者は、どう考えてもマイルス・デイヴィス。でも、CDジャケットには「枯葉(Autumn Leaves) - キャノンボール・アダレイ」。はて…、これは…?と思いつつも、当時は調べる手段もなく(今なら「ググれ!」の一言で片付けられてしまうのでしょうけど、当時はインターネット接続が「ダイヤルアップ」が普及するかしないか…の頃です)、謎のままでした。



時を経て2013年11月。CASIOPEA3rdの記事を目的に購入した『JAZZ LIFE 12月号』 には、特集記事として、この『SOMETHIN’ ELSE』のことがピックアップされていました。


その記事には、このアルバムが作られるまでの経緯(その経緯については、こちら (ウィキぺディアにリンクしています)や「枯葉(Autumn Leaves)」の別テイクが発見されたこと(ちなみに特集記事のメインは、この別テイクの発見&その別テイクを追録したCDがリリースされたことでした)が書かれていたのですが、記事で触れている「枯葉(Autumn Leaves)」の演奏解説が、その雰囲気が目に(耳に?)浮かぶような名文!

この文章のおかげで、あのとき聴いた「枯葉(Autumn Leaves)」が、『SOMETHIN’ ELSE』に収録されていたものだったことや、キャノンボール・アダレイ名義でありながら、マイルス・デイヴィスがリーダーのであるかの如く活躍していた理由がわかりました。


そういうときって…不思議なもので…ひょいっと見つかるんですね、たまたま立ち寄ったお店で…(どことはあえて申しません…^_^;)。これも何かの縁だと思って購入しました。


そんなこんなで手にしたCDですが1枚通して聴いてみると、制作までの経緯がどう…とか、名義がどう…なんて話題はどうでもよくて(もちろん、知っていたら知っていたで面白いのですが)、純粋に「ジャズって、やっぱ格好いい音楽だよなぁぁ~!」の一言に尽きます。


たぶん、この作品は、音楽を演っている・いないとか関係なく、聴いたほとんどの人がジャズという音楽の素晴らしさ・魅力を感じることができるんじゃないかな…なんて思います。


サムシン・エルス/キャノンボール・アダレイ
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