今さらながら「もしドラ」 | jakeのブログ 

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夫・父親・会社員・社労士有資格者・アマチュアミュージシャン・・・

いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

購入の経緯は以前ブログで書いた ので、いきなり感想を。




企画と実行力の勝利!



だなと。


“あとがき”に、書籍化されるまでの経緯が書かれているのですが、ある意味で、この“経緯”こそが、この本で一番役立つこと…学ぶべきことかもしれないな…なんて感じました。



あと、この本(というより企画)ギャップというものを上手く使ってますよね。「マネージャーという役職に対する認識のギャップ」「稀代の経営学者ドラッカーと青春小説(その出来栄えは別として…^^;)というエンターテイメントとのギャップ」、「ビジネス書というお堅いジャンルにアニメっぽい(萌えキャラの表紙)本が並ぶギャップ」…。このギャップの使い方は、学ぶべきものがあると思います。



そして、これらのアイデアを他に先んじて“実行した”こと。これが、スゴイ。普通の発想だったら…「何?高校野球の女子マネとドラッカーでエンタメだとぉ?しかも、表紙に萌えキャラ使うだとぉ?ビジネス書ナメとんかコラァ~!」なんて話(実際に会議室では、そういうやりとりがあったかもしれませんね…^^;)になって、ボツになりそうなものを…やってしまったところが、スゴイ(先んじたことの強さは、「もしドラ」以降、同様のアプローチをした本のほとんどがぱっとしなかった結果が、如実に示してますもんね)。でもって、この本だけじゃなく、ご本家ドラッカーの「マネジメント」も売れたそうですから、企画としては、大成功だったんじゃないかと思います。



ただ…本の内容(物語)そのものは、破格の中古で入手してたから、許すけどさぁ…って感じですかね。流行していた頃に何度か新品で買おうと思ったのですが…あのとき流行に乗って買わなくて良かった…というのが正直な気持ちですね。



後に映画にもなって、それは大コケしたそうですが…ストーリーそのものに面白さも目新しさも感動もないから、まぁ当然の結果でしょうね。配役とかも叩かれたようですが、それ以前の話。たぶん、誰が出ても、コケたと思います(ちなみにその某アイドルユニットには全く思い入れはないです。念のため)。本の企画が見事だっただけに何故映画なんぞにしちゃったの…?と。



内容よりも、成立した経緯(と結果)が面白い…そういう本も、あるんだなぁ…という1冊でした。