第5回Mt.富士ヒルクライム 参戦記 | おひさま日記

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日々の生き物ライフとおひさま自転車乗りの日記

みなさま、こんにちは♪


日曜日の激走から一夜明けての今日。ひどく疲れているかと思えばそうでもない。あ、でもやっぱり肩こりはひどいわ~。疲労回復のため、近所をゆっくりジョギングしてから出勤します。


さてと。富士ヒルクラのレポートは、まず準備編から。この時期は仕事も忙しい上に、ついでに4月にはひょうそうになったりと、思うようにならないことが重なりました。でも、時間がないのは皆同じ。言い訳をしている限りはいつまでたっても強くなれないと思い、「練習の効率を上げる」方針に切り替えました。冬のランニングや細々続けいていた筋トレも効いたかなぁ。


大会前日の土曜日は寒い寒い雨。3時頃には会場入りし、まずは受付完了。いつもは楽しみなブース巡りも、品数は少ないし、今ひとつ盛り上がりに欠けていました。それでも続々と集まる自転車乗りたち。あの悪天候の中で試走に出かける猛者も少なからずいたけれど、風邪を引かないかが心配です。気持ちはわかるけどね。


会場では自転車仲間と会うことができました。その女性は自転車歴は浅いけれど、並々ならぬやる気と練習量の多さにいつも刺激を頂いている方。女子自転車トークでこんなに盛り上がれる方も珍しい。今回は初のヒルクラ参戦をとても楽しみにされていたようで、既に2回もスバルラインを試走で登ってしまったそうな。その気合が素敵。彼女の練習仲間も紹介していただいたりして、しばし楽しくおしゃべりタイム。自転車は友達の輪を広げてくれます。


夕食は5時。今中さんは「夕食には消化のいいものを。」と言ってたそうだけど、大盛りのキーマカレーを食べました。正確には、大盛りに盛られた普通盛りのカレー。これが美味しいんだな。で、胃薬を飲む。どうも体がだるいので、コンビニでユンケルを買う。体の痛いツボには磁気テープも貼る。もう、コンディションを整えるためには何でもしますね。今回はローラーも持ってきたけれど、あまりの寒さで中止、15分ほどのジョギングにしました。おかげで体は温まりました。


夜、9時半就寝・・・なんてできるわけありません。布団に入ってはみたものの、枕の高さが合わないし、ワクワクしすぎて眠れないし、寝ようと思うとさらに眠れず、変な夢も見る。結局細切れの睡眠を少しずつとって、朝3時20分起床。辺りは濃い霧。あちこちからカッコーの鳴き声が響きます。4時出発。


駐車場は富士急ハイランド。いそいそと自転車の準備をして、10分弱ゴロゴロとローラーでアップ。ゴールに運ぶ荷物をしょって、北麓公園まで4キロ弱、緩い登りを移動します。これが結構いいアップになったりする。でも、ここで間違ってもグイグイ登って疲れないこと。


荷物を預けて、自転車を整列場所に並べます。ウィダーゼリーとバームを補給、トイレに数回、と。空は晴れてきて、まだ雪の残る富士がまぶしい。あー、なんかいい一日になりそう。友人を探してご挨拶。レースなんだけど、でもみんな仲間。会えて嬉しい。青空を見上げて、なんだか祈るような気持ち。7:00のチャンピオンクラスに続き、7:03、300人弱の女子が一斉にスタート。


計測が始まるまで、少し距離がある。ここで絶対に飛ばさないこと。過去に何度も失敗している。抜かされたって平気。ギアだって、27Tで平気。交差点を曲がると、計測スタート。ややきつめの坂がしばらくまっすぐ続く。ここも飛ばすべからす。いいのいいの、ゆっくり、ゆっくり。まだ本当のレースは始まってないと思って。


スバルラインのゲートを過ぎ、しばらくすると坂が緩くなる。さて、ここからが私の本当のスタート。ギアを1枚上げる。本日の目標: 積極的な走りをすること。レースを楽しむこと。基本24Tで登る。でも、心拍を上げすぎない(170台前半で)。失速しない、ぎりぎりのラインで走ること。斜度のある区間はできるだけダンシングで乗り切る。回転数が50台に落ちたら、27Tも一時的に許可。でも、少しでも余裕があったら1枚上げること、などなど。


心拍が、スッときれいに上がる。でも、苦しすぎない。いい感じ。身体も動くし、脚も回る。何より、気分がよい。しばらくはペースを作ることに専念。落ち着いて走る。後ろから、速い女性が何人も抜いていく。あまりにスピードの違う人のことは、気にしない。じっくりいくよ。今回で5回目の参加だけど、何故か今年は斜度が少し緩く感じる。よい兆候。


5キロ通過。ペースが掴めてきた。苦しすぎず、楽でもない。このペースで行けるかな。気持ちはシャキッと集中、前を向いて走る。時々、ちらほらと落ちてくる女性もいるけど、視界にいる人は自分より少しだけ速い。見えいている人には追いつくつもりで走る。


10キロを通過すると、景色がよくなる。思ったより登っているんだ。この辺りから一人の女性とずっと一緒になる。彼女から、私は相当マーク(?)されていたらしく、追いついて並走すると、必ず少し加速して先に出る。でも、少しすると、徐々にスピードが落ちてきて、また私が並走することになる。で、また彼女が前に出る。これ、何回繰り返したんだろ。あんまり何度も一緒になるから、次に並走したときに、話しかけてみた。でも、無視されちゃった。で、しばらくしたら本当に置いて行かれちゃった。とほほ。彼女には勝ちたかったから、ちょっと悔しかった。


でも、こうやって近くに人がいるとレースって、急に面白くなるのね。男子のレースでは集団走行が普通だろうけど、残念ながら女子は大抵いつもバラバラで走るからね。協調体制で登る方が、緊張感があるからお互いタイムも縮んで一人より絶対いいよ。


15キロ通過。お、もう半分以上来たね。20キロぐらいから緩くなるはずだから、それまでしばしの頑張り区間、と自分を励ます。山岳スプリットもこの区間にあるのよね。ここでは無理せず、27Tも使うことにする。景色がずいぶん変わってきた。遠くから太鼓の音が聞こえてきた。これが毎年嬉しいんだ。空気がひんやりしている。前へ、前へ。


残り2.5キロぐらいで、平坦区間に入る。ここでは男性のアシストを捕まえて走りたい。が、スピード差があってすぐに置いていかれ、仕方なし、一人で走る。時計を見る。もしかして、1時間45分が切れるかもしれない。ここは頑張るしかない。踏むのだ。


見知らぬ女性の方に「頑張ろう♪」と、声をかけられる。嬉しいな、こういうの。ゴール前には坂がある。初参加らしい男性が、「もうすぐゴールなんですか?」と尋ねてきた。「この坂を上りきったところがゴールです。」とお伝えする。


先ほどの女性が再び並走。「ゴールまで、競走しよう!」と誘ってくれた。一瞬、意味がよくわからなかった。競走って、でももう脚がないよ、と思ったけれど、不思議と力が湧いてきた。疲れていたはずなのに、FINISHの横断幕をまっすぐ見ながら力強く走れた。苦しいはずなのに、すごくワクワクした。最後、楽しくてたまらなかった。レースの楽しさって、こういうのを言うんだろう。


そして、無事にゴール。手元の時計では1時間45分を切っていた。自己ベスト更新じゃないの。ゴール後に、声をかけてくれた女性に話しかけてお礼を言う。とても明るい女性だった。最後、頑張れたのは彼女のおかげに他ならない。いいレースにしてくれて、ありがとう。こういう出会いがあるんだ、自転車って。


てくてく歩いていたら、感動して目がウルウルしてきた。ゴールする友人を迎えに行く。お互いの健闘をたたえあう。うんうん、ホントよく頑張った。同行の友人も結構いいタイムで登れたらしい。


快晴の空の下、五合目から見る富士は堂々として美しかった。


きらきらと輝く緑の中を下山した。長い長い下り。こんなに長い距離を登ってきたかと思うと、半ばあきれる。下りつかれて、途中眠くなる。いやはや。なんとか北麓公園に無事到着。吉田うどんをいただく。知り合いの女性が入賞していた。


今年はいいレースだった。来年までに、もっと強くなりたいと思った。

ちなみに、女子カテゴリー別の入賞までは、あとマイナス6分!


応援してくれた皆様、本当にありがとう。


P.S. 結果です。

タイム:     1時間44分28秒

カテゴリー別: 17/113 位 

女子総合:   49/266 位