*春の如く   It Might As Well Be Spring* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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今日の曲は、1945年のミュージカル映画「ステート・フェア(State Fair)」の中で歌われた曲、

「春の如く(It Might As Well Be Spring)」

作詞・作曲はロジャース&ハマーシュタインJrのゴールデン・コンビ。今でもときどきジャズ風にアレンジされて、カフェなどで流れています♪


【あらすじ】
アメリカ中西部のある田舎でのことである。フレイク夫妻は息子も娘も大きくなったし、主人のエイベルは年一回の州主催の共進会で養豚の一等賞を、妻のメリッサは漬け物で一等を取るのが望みである。デーヴ・フイラーはエイベルをからかって、一等は取れない、たとえ取れても不幸なことが一家に起こるに相違ないとケチをつけ、かけをする。エイベルは自慢の豚にブルー・ボーイと命名し、メリッサは腕によりをかけて漬け物作りだ。娘マァジーは共進会の記事をとりに町から来た新聞記者パット・ギルバードを好きになる。彼は皮肉屋で都会ずれがしていて、純情とはいえない青年だが、彼女は彼が心の奥底は善良だと直感したのだ。パットは都会の若い女に見られない純情な美を彼女に見出たというわけである。歌が得意の息子ウェインは町から来た歌い手のエミリー・エドワーズが好きになり、2人で合唱するのに夢中である。共進会ではブルー・ボーイは一等の栄冠をいただき、メリッサの漬け物も優等賞だった。ところがパットが消えて居なくなり、エミリーは結婚しているということが分かって、マァジーもウェインも失望落胆、どうやら賭はデーヴの勝ちになりそうな形勢となる。エイベルもメリッサも賭はそっちのけ子供たちの不幸が心痛だ。しかしパットはシカゴの新聞社から電報で呼ばれて急行していたので、引き返して来てマァジーに結婚を申し込むし、ウェインは純真なエリナーという乙女を連れてフレイク家へ帰ってくるというおめでた続きで、エイベルもメリッサも大ニコニコとなったのである。
(Movie Walkerより引用)


It Might As Well Be Spring
The things I used to like, I don't like any more,
I want a lot of other things I've never had before,
It's just like mother says, I sit around and mope
Pretending I am wonderful and knowing I'm a dope


昔は好きだったものにも、今はすっかり無関心
今まで手にしたことがないものを、やたらに欲しがってる
ママの言う通りね、何も手がつかず、ふさぎこんでる
自分は素晴らしいと思い込んで、ほんとは馬鹿だと分かっているのに


I'm as restless as a willow in a windstorm,
I'm as jumpy as a puppet on a string,
I'd say that I had spring fever,
But I know it isn't spring.


強い風に揺れる柳のように落ち着かない
まるで操り人形みたいに心が揺れるの
春の熱に浮かされたのかも
まだ春じゃないのにね


I'm starry eyed and vaguely discontented,
Like a nightingale without a song to sing.
Oh, why should I have spring fever,
When it isn't even spring?


空想ばかりが膨らんで、それでも心は満たされない
歌が見つからないナイチンゲールみたいなの
ああ、なんで春の熱に浮かされてるの?
まだ春はやって来ないのに


I keep wishing I were somewhere else,
Walking down a strange new street,
Hearing words I have never heard,
From a man I've yet to meet.


どこか他所(よそ)に行きたいなあ、そんなことばかり考えてる
見知らぬ通りを歩いていると
聞いたことがない言葉が聞こえてくるの
まだ会ってはいない男性から


I'm as busy as a spider spinning daydreams,
I'm as giddy as a baby on a swing,
I haven't seen a crocus or a rosebud,
Or a robin on the wing,
But I feel so gay in a melancholy way,
That it might as well be spring,
It might as well be spring.


まるで蜘蛛みたいに、せっせと空想の糸を紡いでる
ブランコに乗った赤ちゃんみたいにはしゃいでる
クロッカスも薔薇の蕾もまだ見えないのに
コマドリもまだ飛んでいないのに
憂鬱なくせに、変にはしゃいだ気分になっている
まるで春みたいに
そう、それはまるで春みたいに


(ミスター・ビーン訳)

1945年映画版


1962年映画版


ブリン・ターフェル(バス・バリトン)


ドリス・デイ


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