*中欧の旅(23)ーウィーン⑦ー* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

市庁舎公園の奥には立派な尖塔がそびえるウィーン新市庁舎があり
ます。
6月30日から9月2日までは、広場に大型モニターが設置され、日が
沈むとコンサートやオペラ、オペレッタなどが上映されるそうです
が我々が行った日は映画祭が行われることになっていたようです。
入場料は無料とのこと。広場には屋台がオープンし、世界各国の名
物料理を売っていました。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-ウィーン市庁舎

環状道路(リンク)を挟んで市庁舎公園の向かい側にあるのがブル
ク劇場

1888年に現在の位置に完成しましたが、1945年の爆撃と火災で焼失。
1955年に再建されたのが今の建物です。
モーツアルトの「後宮からの誘拐」、「フィガロの結婚」、「コジ・
ファン・トゥッテ」、ベートーヴェンの交響曲第1番はこの劇場で初
演されたそうです。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-ブルク劇場

さて、市庁舎公園を通り過ぎ、通りを一つ越えるとやや小ぶりな古い
建物が見えてきます。ウィーン大学です。
大学というと、門があり広々としたキャンパスの向こうに建物がある
というイメージがありましたのでちょっと驚きました。
門もなにもなく石の階段を登るとすぐに正面玄関になります。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-ウィーン大学
ウィーン大学正面全景

$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-ウィーン大学正面入り口
正面入り口

$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-ウィーン大学正面上部
正面建物の上部に彫られた彫刻

ウィーン大学は1365年に創立され、ドイツ語圏では最古のそして最大の大学
です。ルドルフ4世がチェコのカレル大学に対抗して創立したもので、最初は
「ルドルフ4世大学」と呼ばれていたそうです。

主に理系を中心に多くのノーベル賞受賞者を輩出しています。大学構内には
受賞者の銅像が立ち並んでいました。
この大学で教鞭をとった著名な学者も多く、その中には作曲家のアントン・
ブルックナー、精神分析学者のジクムント・フロイト、哲学者、物理学者の
エルンスト・マッハ、物理学者、数学者のクリスチャン・ドップラーなどが
います。
また、この大学で学んだ著名人には、詩人、作家、劇作家のフーゴー・フォン・
ホフマンスタール、作家のカール・クラウス、作曲家、指揮者のグスタフ・
マーラー、遺伝学の祖グレゴール・ヨハン・メンデル、作家・評論家のシュテ
ファン・ツヴァイク、日本人では、歌人、精神科医の斉藤茂吉などがいます。

どうやら出入り自由のようなので、思い切って建物の中に入ってみます。
ホールに入ると、若い女性が二人カウンターに並んでいて観光客の相手をして
います。金額は忘れましたが、手数料を支払うと英語で構内を案内してくれ
るそうです。
我々はそこまでの興味もないので、勝手に構内を見物することに決めました。
最初に目についたのは、ホールの片隅になにやらびっしりと名前のようなもの
を書き込んだコーナーが有ります。これがなんと卒業生名簿らしい!


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-卒業生名簿

中庭に出るとこんな感じです。

$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-大学中庭

アーケードの下には、作曲家のブルックナーをはじめ著名人の胸像、ノーベル
賞受賞者の胸像が並んでいます。
最新の研究成果を発表するパネルも並んでおり、ドイツ語と、とてもわかり易い
英語で解説されていました。

中庭の真ん中には、白い女神像が有りその足元には蛇の像が有ります。知恵の
象徴という意味なのでしょうか?


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-口内の女神像

そろそろ日も傾いて来たので、我々はウィーン大学を後にして、大学の近くにある
大きな教会へと向かいます。

では、最後にブラームス

「大学祝典序曲」

を聴いてお別れします。