初めての自転車保険 | jaha2002のブログ

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2023/12/6

自転車事故による多額の賠償金の発生を主な理由として、自転車保険の加入を義務化する各自治体が増えています。
自転車保険とは、主に相手の死亡やケガ、モノの損壊を補償する保険です(商品によってはこちらの死亡やケガに対する補償も付いています)。

日常生活や通勤で自転車を使うことが多い方や、学生のお子様がいる方の注目度が非常に高まっています。

自転車保険は中学生・高校生でも入れる?

親の加入でも子の保障が得られる

中学生・高校生のお子様がいる家庭の方は、自転車保険の加入を考えたことがある方も多いでしょう。
自転車保険加入を義務付ける自治体が増加していることと、次の賠償判決が全国ニュースにより多くの方に知られたことなどが原因でしょう。

お子様が中学生・高校生の方は親が契約することで保障の対象となることができます。
保険は次の三名で構成されます。
  • 契約者
  • 被保険者
  • 受取人
契約者は保険料を払い込む方ですが、高校生などの学生の方が契約者として申し込んだ場合、保険会社が受け付けない可能性があります。(または親の承諾書を求められることも)
特に事情がなければ、親が申し込めばスムーズに申込が可能です。

次に被保険者ですが、被保険者を誰にするかにより、相手への個人賠償責任補償とこちらの死亡・ケガの補償の範囲が異なります。
個人賠償責任補償については、被保険者を親にしても子にしても、どちらでも構いません。
被保険者を親にしても、子供が起こした個人賠償責任も補償されます。
個人賠償責任の補償範囲は次の方全員であり、保険会社が違っても概ね共通しています。
  • 被保険者
  • 被保険者の配偶者
  • その他親族
被保険者に指定されるのは一名ですが、被保険者の配偶者とその他親族も補償の対象となるのです。(その他親族とは、本人または本人の配偶者と「同居の親族(本人の6親等内の血族、3親等内の姻族)」および「別居の未婚の子」)
基本的に同居している家族は概ね対象となります。

一方で被保険者本人しか補償されないものもあります。
それは、”こちらがケガを負った時の保険金”です。
こちら側が死亡したときの死亡給付金や、入院や手術に至った時の入院給付金・手術給付金は、被保険者に指定された方がそのような状態になったときのみしか受け取れません。

ただこれは補償の範囲を広げることができます。

au損保の「Bycle(バイクル)」

例えばau損保の「Bycle(バイクル)」でいうと、↑の保障範囲は「本人タイプ」となります。
「本人タイプ」は個人賠償の補償範囲は家族全員、こちらのケガの補償範囲は被保険者”本人”のみです。
そのため「本人タイプ」というわけです。

「家族タイプ」の場合、こちらのケガの補償範囲が名前の通り、被保険者本人→家族全員へと変更されることになります。
但し保険料は上がりますので、そのような保障はいらないという方は「本人タイプ」のままで良いでしょう。

ここでは一例としてau損保の「Bycle(バイクル)」を挙げましたが、これ以外の自転車保険でもこちらのケガの補償の範囲は「本人型」や「家族型」などと用意されていますので、必要な範囲の型を選ぶことができます。

このようなことから、子供の自転車事故を見越した自転車保険に加入するなら次のような契約構成で良いと思います。
  • 契約者→親
  • 被保険者→子
  • 受取人→親
この契約内容なら子(被保険者本人)の個人賠償責任補償と、子のケガの補償が可能です。
同居する家族についても、個人賠償責任補償のみなら可能という内容です。

自転車保険で無制限はない

個人賠償責任補償額が、無制限のものはない

自転車保険で個人賠償責任補償額が無制限のものはおそらくありません。
では現在販売されている自転車保険の個人賠償責任補償額はというと、5,000万~3億円の範囲のものが多いです。

ニュースなどで目にする自転車による事故での損賠賠償額は、現在のところ最高でも約1億円という判決です。
そのため個人賠償責任補償額が1億円あれば自転車保険としても十分なように思えますが、安心できる保険金額は2億~3億円だといえます。

自転車事故による賠償額の大きさが最も驚かれた事故が神戸で起きたケースです。
これには9,521万円という金額の賠償判決が出ましたが、この金額の内訳が次です。
  • ①平均余命までの介護費用3940万円
  • ②家事をできなかったことによる逸失利益約2190万円
  • ③慰謝料2800万円
この事故は加害者男子小学生(11歳)と、被害者女性(62歳)による事故です。(当時)

①に関しては平均余命に比例して金額が大きくなることが考えられます。

②についてですが、被害者女性は当時専業主婦でした。
この逸失利益は月額約23万円の基礎収入と、平均余命の半分の期間により算出されたようです。
もし被害者が高収入の職業だった場合、逸失利益はさらに大きくなっていたのではないでしょうか。

このように考えると被害者の年齢や職業・収入でさらに賠償金額は大きくなった可能性もあります。
心配しだすとキリがないのが保険であり、保険料が高くなるのではないかと心配する方もいると思いますが、個人賠償責任補償部分だけを見ると自転車保険の保険料は大変安価です。

au損保「Bycle(バイクル)」の場合

au損保の「Bycle(バイクル)」は個人賠償責任額が2億円と3億円のコースがあります。

被保険者本人のみが補償の対象とされる「本人タイプ」については、補償額2億円であるブロンズコースでも年間保険料が3,920円(月払なら360円)です。
Bycle(バイクル)の保険料
タイプブロンズコースシルバーコースゴールドコース
本人タイプ月払360円600円1,110円
一時払
(1年分)
3,920円6,560円11,940円
一時払
(2年分)
7,060円11,800円21,490円
家族タイプ月払740円1,360円2,060円
一時払
(1年分)
8,090円14,860円22,250円
一時払
(2年分)
14,560円26,750円40,060円
本人・親族タイプ月払610円1,090円1,710円
一時払
(1年分)
6,690円11,910円18,480円
一時払
(2年分)
12,040円21,450円33,280円
自転車保険の場合、個人賠償責任は本人タイプであっても家族全員が保険の対象になります。
では何が本人タイプなのかというとこちら側の死亡や入院補償のことであり、本人タイプなら被保険者本人の死亡や入院が補償され、家族タイプなら被保険者本人とその家族の死亡や入院が補償されます。

自転車保険の保険料を安く抑えたいなら、個人賠償責任補償だけでも構いません。
それだけであれば補償額2億円や3億円であっても、100円台、200円台の保険料も可能です。

au損保「Bycle(バイクル)」については個人賠償責任補償だけのコースはありませんが、コープ共済の「個人賠償責任保険」であれば月額140円で個人賠償責任補償額3億円となっています。(コープ共済に関しては別途、出資金が必要ですが)

個人賠償責任補償だけを保障内容としている自転車保険は多くありません。
何故かというと保険会社も商売ですので可能な限り保障のついた保険を売って、利益を上げたいためです。

補償が重複していても問題ない

個人賠償責任補償は、補償が重複していても(補償が複数あっても)問題ありません。
例えば補償額1億円と補償額5,000万円の保険の2つを契約しているなら、補償額は最大1億5,000万円までということになります。

但し、損害額1,000万円に対しては、2つの保険から1,000万円ずつ支払われるわけではなく、2つの保険から合計1,000万円が支払われることになります。
もし2つの保険から1,000万円支払われると2,000万円受け取ることになり、結果的に焼け太りしてしまいます。

個人賠償責任補償は2億~3億円あれば安心だと前項までで述べました。
しかしもし現在加入中の個人賠償責任保険が1億円で、さらなる安心のために合計2億円の保障を得たいと考えているのなら、新たに1億円の補償額の保険を探しましょう。
これで合計2億円までの補償となります。リアル女子トイレ

保険料の懸念ですが、商品によるものの、補償額と保険料は比例することが多いです。
つまり補償額1億円で保険料月200円なら、補償額2億円で保険料は月400円となります。

よって、2つに加入したからといって余分に保険料を払うといったことはまずありません。(あくまで商品によりますが)

例えばクレジットカードのJCBの自転車保険(日常生活賠償プラン)は、月額150円の保険料で補償額1億円です。
この商品はJCBカード保有者ならおすすめの自転車保険ですが、補償額は1億円のみの取扱いです。

補償額をもっと大きくしたい方はこの自転車保険を残しておきつつ、別の個人賠償責任保険にもう一つ加入するということも、特に何の無駄もなく行えるわけです。


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