さてキックオフ。
さあ今日はどんなゲームになるかな~
と思っていた前半5分。ホームチームのDFが、味方ペナルティエリアのちょっと前でボールをキープ。パスを出すでもない上がるでもない…何したいのかな?そしたら、あっという間に敵に突っかけられてボール盗られて、そのままフリーでシュートされゴール。
…嘘だろ。なにやってるんだ? ああ、開始5分でこのザマ…今日も勝てないのか…
いきなり静まりかえるスタンド。ゴール裏に合わせた手拍子も弱々しい…
しかし今日はなにか違う。
勢いを失うことなく、果敢に攻撃に転じる我がホームチーム。
前半20分、見事なパスが、オーバーラップして敵ペナルティエリアに侵入していたホームチームSBに渡る(いつの間に上がってたの?)。
来た!!!
倒れるSB。ホイッスル。
PKである。
祈るサポーター。頼むぞ決めてくれ…でも前回のホームゲームでPK3回止めというのがあったんだよねぇ…

これをキッカーが見事に決め、同点。
おおおおお!狂喜乱舞するサポーター!これで振り出しに戻った!!
この後、お互いにミスしたり、攻めたり攻められたりして、前半37分。
ホームチームのゴール前のもみ合いで、ホームのDFが倒れた。この選手、前節で鼻骨を負傷している…まだ立ち上がらない。
ボールはクリアされたが、プレイが止まらない。選手もサポーターも必死でアピールしてるんだが。
やがてアウェイ側のロングボールがペナルティエリア前に入って来た。DFは倒れたまま。
ここで業を煮やしたキーパーがペナルティエリアを飛び出しボールをキャッチ。無理矢理プレイを止めた。
うわ、凄いことをする。
当然両チームの選手が審判に詰め寄り一悶着。ホーム側は「プレイを止めるべきだろ」。アウェイ側は「ハンドだろ」…
ここではこのプレイについてこれ以上言及しないことにする(立場によっていろいろあるだろうし、私はホームチーム寄りの人間なので)。皆さんはどう思いますか?
審判はキーパーにイエローカードを提示して、ペナルティエリア直前からのフリーキックとなった(このフリーキックははずれ。ホームチームは何とか凌いだ格好)。
さて、そんなこんなで前半終了。全体にはホームチームが押してるけど、ミスにつけ込まれて攻撃を許してる。またホームチームはMFが良くなくて、中盤で拾ったボールを何も考えずにバックパスしている(FWは前に走ってるのに)。おかげでアウェイチームに守備を固められて攻撃の形が作れていない。
どちらのチームがどう修正してくるか。
ハーフタイムは、マッチタウンの太鼓。

そして後半開始。
おおお、ホームチームの動きがなんか良くなってる。
そして後半開始5分、ホームチームは敵ペナルティエリア前でFKを得る。

これをFWが蹴る。重いキックのボールは、壁に当たって見事ゴールに吸い込まれた!
やったー!逆転だー!!
この後、益々勢いのついたホームチームは怒濤の攻撃(点は入らないのだが)。
アウェイ側はイエロー2枚で退場になった選手も出て、やむなく防戦体制。
でもアウェイのFWが凄く良くて、一人でボールを奪って、一人で切り込んでシュート。
あわや失点という場面も数回。
ホームチームのMFはハーフタイムに叱られたらしく、バックパスはしなくなった(そのかわり横に蹴り始めたw)。
でも全体にミスが多いなぁ。ミスが減ったらもっと得点できるのに…

それは監督も同じ思いらしくて、いちいちピッチサイドまで出てきて怒鳴りまくる(クロアチア出身。スペインでのプレー歴が長いからか、結構熱い人w)。ミスキックなんてあった日には、そのキックの真似をして「なにやってんだゴルァ」状態w。審判には下がれと言われるし、あんまり頻繁なので通訳さんが袖を引っ張る勢いwww。この人、今年は退場喰らったことがあるほど。熱すぎw。
ところでなんでこんな立派な経歴のクロアチアの人が、こんな世界の果てで監督やってんだろ??(謎
さて結局どちらも得点できないままタイムアップ。
やったー!観戦初勝利だー!ちなみにチームは10試合ぶりの勝利という…
監督のインタビュー。

ちょうどこのとき、選手がゴール裏のサポーターの前でラインダンスを踊っていて、サポーターの歓声が五月蠅かったので声は殆ど聞こえなかった…残念。
この監督、個人的に凄く優秀なんだと思う。
毎試合、いろんな課題が見えてくるんだけど、それを1個づつ確実に修正してくる。一気に変えようとはせずに、次の試合までの1週間でテーマを絞って改善するのである(当然といえば当然だけど、実際にそれをやるのは難しいのでは?問題点はできるだけたくさん修正したいのが人情だと思う)。
かくして、ナマでの初勝利に意気揚々とスタジアムを後にしたのであった。
今日気づいたこと。
・地元チームはいい。良くも悪くもワンプレーに一喜一憂するのが醍醐味だ。
・やっぱ一人での観戦は寂しい。
次はジェダイを連れてこよう。一平くん好きみたいだし。