ゆるゆるラリー日記(その2) | 躍人日記 2

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さて、1ステ終わってメシ食って。
オトト君は舗装用にセッティング変更作業。
ナビな私は、各チームのテントを回って情報収集。
タイムを聞いて回ったところ、3台がトップグループを形成。残りはセカンドグループでダンゴ状態であることが判明。ウチは当然セカンドグループである。
うーん、やっぱりそうかぁ。ウチは馬鹿っ速だったSS1の貯金を守りきれるかが勝負だな。
さて2ステだが、スタートしてから20kmほどの区間が申告区間。
この区間を実際に走って距離を計測し、指示された平均速度で割って所用時間を計算し、申告するのである。
これは、アメリカンスタイル(もはやジャパニーズスタイルと呼んでいいね)のラリーで、クルマを正しい所要時間で走らせて正確さを競うもの。1秒違えば1点減点をもらうので、ミスったらなかなか深刻である。
今は国内も国際ラリーみたいにスピードのみで勝負するものが増えたが、ちょっと前まではこの計算を多く含んだものが主流だった。
この件についてもナビ同士が情報交換。なんせ自車で測った距離がオフィシャルの距離とはイコールでないので、いろいろと補正せねばならず、そのへんの情報は多いほど良いのだ。
クルマに戻ってみると、オトト君がなんかバンパーをいじってる。
「どしたの?」「いや~バンパーのステーがもげたみたいでグラグラなんです。…これでヨシ」

なんかしらんがハクがついた(笑

さて元気に2ステスタートである。先ほど登ってきたSSを逆走で下るが、申告区間であるのでゆっくりである。
「そういや、さっきのSSで刺さりそうになった右コーナー覚えとるか?」「はい~なんとなく」「最後にもう1回走るから気を付けてな」「でもボク、頭で分かってても同じコト何回もしてしまうんですよ~」「…それはいかんな。SSスタートからの距離を覚えとるから、直前で教えたるわ」
「ああ、それとね躍人サン。ボクいっつも後半でベテラン連中に走り負けるんですよ~。体力が無いんですかね~」「…それはいかんな。まあがんばれ」
などというテンション下降気味な会話を楽しみつつ(?)申告区間終了地点に到着。
ここまでチマチマと電卓叩いて計算したデータやら距離計やらと相談して(実はタイヤを交換したので、1ステのデータが使えず大変に計算が面倒であった)…所要時間64分36秒かな。
前後のクルマも止まって計算している。結果を聞きに行こうと思ったら、前のクルマの運転手が降りてきた。「ウチのナビは37秒って言いよるけんど、どんな?」おお、ウチと近い。
やがて数名のナビが円陣を組んで情報交換。みんな36~39秒くらいの結果である。ベテラン某氏が「じゃ、ここは運転手にイコールコンディションで勝負してもらうということで…みなさん37秒でいかが?」「異議なし」「賛成」…
談合成立である(笑
このあと申告結果を聞きに来たオフィシャルに「ゼッケンX番、64分37秒」「おおー奇遇じゃなぁ、ウチも64分37秒じゃ」などと全員で寸劇をやらかして申告終了。ゴール後に判明するのだが正解は41秒。我々のクラスは(抜けがけした1名を除き)減点4であった。ははは(汗。

さてSS6。舗装の9.5キロである。舗装が好きという運転手のお手並み拝見である。西日が差し込み始めて大変に暑い中スタート。
前半は緩やかな登り。いいんじゃない。ロス無く走ってるし、リズムいいじゃん。
しかし全くテールをスライドさせないスタイルである。もすこしリヤタイヤ使った方が良くないかな?
さてスタートして5キロを過ぎて下ってきた。結構下りはキツイ。やがてどうもリズムが悪くなる。今まで悪くなかったのに、なんで?
そのままゴール。タイムは普通orz
「後半どうした?前半良かったのに」「いや~ブレーキの効きが悪くなって。ちょっと安いパッドなんですよね。下りがきつかったし」
Uターンして先ほどのSSの逆走である。逆走だと登りがキツイ!
ゴールしたら、順走より20秒も遅い。やっぱり登りだからな。
みんなそうかと思ったら、トップグループはメチャクチャ速い!異次元である。

そして最終SS。さっきツッコミかけたとこだけは注意してやらねば。
スタートして登っていく。ここは殆ど登りである。
しかしオトト君、イマイチ乗れてない。なんかコーナーに探りながら入っていく感じ。ダートのSSじゃ入口でズバッと姿勢を作って綺麗に走ってたのに、ここではおっかなビックリで走ってる。疲れたのかな?暑かったからな。
さて、そろそろゴールも近づいて、問題のコーナーである。距離計睨みながらそろそろだぞ~と思っていたら、道端に三角停止表示板。あれ?
…先客がいた(笑
問題のコーナーでランサーが1台、側溝にハマっておるのですよ。
見ればランサー・インプレッサのクラスで2位争いをしてたはずのベテランである。かわいそうに。おかげでウチは刺さらずに済んだけど(笑
さて最終SSゴール。タイムは普通(どっちかというと遅い)。ま、こんなもんでしょ。完走できて良かったなと。


戦い済んで日が暮れて。
表彰式までの間に、本物の阿波踊りの皆さんが来てくれた。徳島以外から来たエントラントに阿波踊りを見せいという主催者の心遣いである。

踊り子さんたちが、可愛いピチピチギャル(死語)だったのは大変喜ばしいことで(笑
いや真面目な話、本物は迫力があって素晴らしかった。見たこと無い方は是非一度見ておくべし。
ちなみにここで知ったのだが、徳島では小学校から体育の授業で「阿波踊り」を習うんだそうな。恐るべし徳島。

さて10時になって、やっと表彰式。
結局我々はクラス5位であった。一応入賞ということで盾をいただいた。
うーん、複雑な気分だけどこんなもんでしょ。

オトト君に「来月のラリーも乗ってくれませんか」って言われてるのだが、考え中です(笑

オマケ:このラリー、地元テレビの地方ニュースで報道されたそうです。以下のアドレスでその映像を見ることができます。
http://www.jrt.co.jp/news/scripts/newscont.asp?NewsId=9723