ゆるゆるラリー日記(その1) | 躍人日記 2

躍人日記 2

模型とか、日々の出来事とか。

とまあそういうわけで、ラリー参戦記です。
今から書きますが、どういうふうにまとめるかまったく考え無しの見切り発車ですよん。
あ、今回ちょっと専門的な話が出てきます。なるべく分かるように書きますが、わかんないトコはコメントでどんどん突っ込んでね
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さて、今回のラリーは徳島で開催されるのである。
早朝集合のデイラリー。つまり朝までに徳島の某所に着いてないといけないということである。
ドライバーのオトト君(仮名)からは「午前3時に迎えに行きます」と宣告されていて、金曜の夜はこの方のキリ番を気にしながら早めに就寝(2時半に目覚めてチェックしたら77790でしたよ…)。
さて、ちゃんと午前3時にオトト君と合流し、高速道路で徳島へ。
途中メシなど食ったりしながら進撃。時間は余裕を見てるので大丈夫。
インターを降りて、コンビニで買いモノ。

因みに今回はご覧のようにトランスポーターで移動。やっぱ本番までにクルマを消耗させたくないからね。
ここから現地まで約40キロ。地図ではずーっと国道。
早朝だし、1時間かからないだろう。集合時間までは2時間弱あるし。余裕~。
と思って走り始めたのはいいけれど…

↑これでも国道なんです。どこのSSかと思いました。
こんな国道を40キロも走った日にゃあ…。まあ時間に余裕を見ていたので間に合いましたが…。なんでもかんでも国道に格上げしちゃイカンよ。

さて現地はラリー会場の定番、オフシーズンのオートキャンプ場。
標高1000メートルとのこと。

昨日の雨の影響はほとんど無さそうな感じ。天気も晴れの予報だしラリー日和である。
受付を済ませてゼッケン貼って。

クルマの準備の細かいとこはオトト君に任せて、ナビはコース設定のチェックである。
ルートマップと指示書を開いてチェック開始。
えーと、第一ステージ(1ステ)は…。
まずダート(グラベル)のSS4本。これはSS1(6.2km)とSS2(4.1km)を走ったあとUターンしてSS3(SS2の逆走)、SS4(SS1の逆走)。その後、舗装のSS5(4.9km)を走ってサービス。
第二ステージ(2ステ)は、まずナビの計算区間の申告チェックがあって、舗装のSS6(9.5km)へ。UターンしてSS7(SS6の逆走)。最後にSS8(SS5と同じ)でゴール。
走らせるねぇ。ダートだけで20kmもあるよ。なかなかシビレル設定じゃないか。
しかし、ナビ計算区間が1区間だけしかない。それも申告だし。
この計算区間(申告)とは、当該区間を走行したときの所要時間を計算する区間のこと。区間の平均速度を指示されるが、区間距離が不明であるため走行して計測する。
SS間はすべてフリー走行。つまり単なるリエゾンである。
逆走を含めて複数回走るSSがあるのでペースノートを作ろうかと思ったが、オトト君はまだノートは不慣れだということなのでやめにした。ちゃんとしたレキがないのでノートを作っても合わないだろうし。
エントリーリストを見ると、我々が出てるクラス(2000cc以下)は11台。みーんな知った顔のベテランばっかり。
ううむ、オトト君には悪いが、良くて6番くらいかしら。実績順になっているゼッケンもまあその辺なので、周りの様子を見ながら行きましょうかね。

開会式、ドライバーズブリーフィングがあってスタートである。10:31にゼッケン1がスタート。我々は10:47にスタート。
スタートしてすぐ気がついた。暑い!のである。
タダでさえ暑いのに、レーシングスーツは効く。薄手のスーツ(嫁サマの)を借りてきたけど、オレの愛用のFIA公認のゴツイ方が通気性が良いかも。積んできたお茶(500cc)がどんどんなくなる。もう1本持ってくるべきだったな。
さて、OD(オド:オフィシャル距離と自車の距離計の補正を行うところ)を終え、いよいよSS。ダートの6.2キロである。
前回の全日本と違って、ちゃんとスターターが指を折ってカウントダウンしてスタート!
いきなりホイルスピン!2WDだしFFだし路面悪いし仕方ないね。よく考えたら2WDでダートなんて久しぶりだ。
さてコースに飛び出したまでは良かったが、すげー道である。
基本的に四国の山は岩山なので、こういう林道は石がゴロゴロしている。この道も拳くらいの大きさの石だか岩だかがゴロゴロ…というより石と岩ばっかり。
クルマはビョンビョン跳ねるし、石がシャシーに当たる音しか聞こえんし。
クルマは水面を切る飛び石にように走って行く。途中の右コーナーで壁に向かって突進したけど当たる前に曲がれてセーフ(汗
なんとかゴール。「ボク、ダートはイマイチなんですよ~」「ほうかほうか。でも最初やし体を温めるくらいのつもりでOKやから。そんなに悪くはなかったよ」
ヘルメット脱ごうとしたら、なんと100メートル先で次のSSスタートじゃないか。ヘルメットを被りなおす。「こんなんやったら、連続10キロと同じやないですか~」もっともだ。
SS2は先ほどとうってかわって綺麗なダート。すごくスムーズに走れる。
気持ちよく走っていたら、左コーナーの手前でヘルメット被った兄ちゃんが「OK」と書かれたボードを持って「左に寄れ」のジェスチャーをしている。
リタイヤ車だ。このコーナーの先にいるらしい。「OK」のボードは「レスキュー不要。先に行け」という意味(因みに「OK」の裏は「SOS」と書いてある)。
「左に寄せて、イケ!」と左コーナーにアプローチしたら、正面でこちらの地区のラリー界の重鎮たるH氏(偶然この場所で視察してたらしい)がスゴイ恐い顔して「スピード落とせ」のジェスチャーをやってる。行ったろか、とも思ったが後が恐いので「オトト君、落とせ。なんか変やで」
スピード落としてコーナー抜けたら、1つ前のゼッケンのクルマが道に対して真横を向いて止まっているのである。フロントが道からはみ出てる。リヤバンパーの後になんとかクルマ1台分の隙間があって、徐行してギリギリ通過。いやースピード落として良かったな。落としてなかったらぶつけてただろう。
SSゴールすると、前走車がUターンして止まっている。ここで全車がSS終わるのを待ってから、ダートの逆走である。
待ち時間中にナビが集合してタイム集計。なんと、SS1は速かった!トップの1秒落ち。でもSS2はスローダウンを余儀なくされたので、我々より前のクルマより10秒以上負けている。仕方ないけどこれがラリー。全員が同じ条件で走れるとは限らないし、みんなそれを分かっているのだ。
ちょっと待ち時間が長くてダレて来た頃に逆走SS開始。
オトト君に声をかけて気持ちを引き締めさせる。ダートで稼いでおきたい。
が、SS3、4とも適度にミスって普通のタイムorz
SS4終わって、次のSSも休み無しでスタート。今度は舗装4.9km。キャンプ場に上がっていくコース。ヘアピン→直線の繰り返しである。
どんどん登っていって、ゴールまで1kmの右コーナー。コーナー入り口にバンプがあって、クリッピングポイントでフロントの加重が抜けた!あっという間にアウトまで飛んでいく。側溝に落ちるか、という寸前でなんとか止まった。あぶね~。
バックしてコースに復帰。当然、イマイチなタイムでゴール。
こりゃ完走狙いで大人しく走らせた方がいいかな?
ここまでに2台リタイヤしてるし。生き残ったモン勝ち作戦でいくか。
オトト君は2ステ(全て舗装SS)に向けて舗装用タイヤへの交換と車高調節に余念がない。聞けばオトト君本人は舗装の方が好きなんだそうな。
さてどうなることやら。
つづく