首都圏で約110店を展開する喫茶店チェーン「銀座ルノアール」は28日、コーヒー豆の輸入販売大手「キーコーヒー」の傘下に入ったと発表した。ルノアール株の約21%を保有する筆頭株主で、ルノアールの前身でもある不動産管理会社が同日、約6億円で全株式を買収され、キーコーヒーの完全子会社になったためだ。ルノアールはキーコーヒーの持ち分法適用会社になる。

 ルノアールは、首都圏を中心にスターバックスやコンビニエンスストアなど、セルフ式コーヒーが売り物のライバルに客を奪われ、苦戦が続いていた。今後はキーコーヒーの販売網を活用し、郊外で展開中の「ミヤマ珈琲」を5年以内に全国100店に増やす方針だ。
ラーメンといえば、こってりしたとんこつスープに、縮れのない細麺の「博多ラーメン」——。そんな福岡の街で、ちょっと異変が起きている。

 「味千」「桂花」

 熊本を代表するラーメンチェーンの合同店舗が、福岡市博多区の福岡空港近くに開店したのは昨年11月。重光産業(熊本市東区)が展開する「味千」は海外で700以上も店があるが、福岡県内はわずかに2店舗しかない。「桂花」は福岡市初出店だ。店長の藤本尚さんは「なんとか熊本ラーメンを福岡でも広めたい」。この店では「替え玉」もできる。熊本の店ではやっていないが、福岡の習慣にあわせた。まずは「郷に入れば郷に従え」で、熊本の味を広める。

日本で人気のご当地B級グルメが11日、バンコクに初上陸した。富士宮やきそば(静岡県富士宮市)など、代表的な10団体が市内のショッピングモールで23日まで実演販売する。「うまい、安い、早い」が持ち味のB級グルメ。屋台文化が根付くタイでも評判を呼ぶか——。

 出店しているのは津山ホルモンうどん(岡山県津山市)、横手やきそば(秋田県横手市)、勝浦タンタンメン(千葉県勝浦市)、今治焼豚玉子飯(愛媛県今治市)など、いずれも各地を代表するご当地グルメだ。経済産業省の「クール・ジャパン戦略」の一環として、B級グルメの祭典「B—1グランプリ」の入賞者らが参加した。