首都圏で約110店を展開する喫茶店チェーン「銀座ルノアール」は28日、コーヒー豆の輸入販売大手「キーコーヒー」の傘下に入ったと発表した。ルノアール株の約21%を保有する筆頭株主で、ルノアールの前身でもある不動産管理会社が同日、約6億円で全株式を買収され、キーコーヒーの完全子会社になったためだ。ルノアールはキーコーヒーの持ち分法適用会社になる。

 ルノアールは、首都圏を中心にスターバックスやコンビニエンスストアなど、セルフ式コーヒーが売り物のライバルに客を奪われ、苦戦が続いていた。今後はキーコーヒーの販売網を活用し、郊外で展開中の「ミヤマ珈琲」を5年以内に全国100店に増やす方針だ。