人間の無形的構造及び経絡運行の理と原理 | jaeyeong92のブログ

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韓国(桓国)の後天完成道法である石門道法の石門呼吸を日本人の方々にお伝えするためのブログです。道縁のある日本人の方々に石門道法が伝わることを切にお祈りします。
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1部 太空創造役事と後天完成道法

1章 太空
4. 人間
2) 人間創造摂理の理と原理、構造と構造体系
(3) 人間の無形的構造及び経絡運行の理と原理
 
経絡と経穴は、人間の無形的生命エネルギーの流れに関わる体系として光と物質の領域を架橋し、緩衝する器官である。経穴は、天地間の気を受けて繋ぎ、無形の構造(枠)を形成する媒介の役割をし、そのような経穴を繋ぐ経絡は、天地人の創造の流れと局面が反映され、人体の生命活動に必要な運行の流れと方向を持つが、ここにも三円の真理をはじめとする《道》的な数理と局面が含まれている。
 
先ず経穴的側面から見ると、人間は、天と地の間にいるため、優先的に天と地の気に応じることとなっている。*33*
 
*33* 人間は、天と繋がって天の光を受けるが、このような役割をする器官が「門」である。この時の「門」は、無形の経穴であり、経穴の概念を超える次元の門を言うが、人間には、12個の代表的な門と共に四肢に四つの門がある。12門は、天地人の三門である百会の「天門」、会陰の「地門」、巨闕の「人門」、そして三珠の「三門」と重要な機能をする「六門」で構成されている。三門は、上丹田である印堂の「上門」、中丹田である玉堂の「中門」、下丹田である石門の「下門」であり、六門は、大椎の「慧門」、命門の「命門」、中脘の「薬門」、尾骨の「忠門」、啞門の「柔門」、人中の「息門」である。そして天門(百会)から地門(会陰)を繋ぐ人軸を中心に左右の四肢にそれぞれ労宮の「天人門」と湧泉の「地人門」がある。
 
天の気は、人間の天門にして百の脈が集まるという百会に応じ、地の気は、人間の地門にして全ての陰の気が集まるという会陰に応じる。百会と会陰は、人体の上下からそれぞれ3という数理の理と原理に基づき、三円の形を成す。足で地を踏んで立ち、手を空に伸ばして天を崇める人間の姿を基にして調べてみると、天門である百会を中心に両手の労宮を繋げば、三円の形(逆三角形)を成して道数の3になり、地門である会陰を中心に両足の湧泉を繋げば、同じく三円の形(三角形)を成して道数の3になる。この時、百会が位置している頭の上焦と会陰が位置している下腹部の下焦を架橋・緩衝する所は、中焦の中丹田玉堂である。そして真ん中の玉堂(1)を中心に上の百会と左右の労宮(3)、下の会陰と左右の湧泉(3)を全部合わせると、7になるが、この7が正に人間の無形的枠を成す数理である。これは、天地間の気が人間の経穴に応じ、互いに交流・共感・疎通する無形的構造と構造体系であると言える。7は、《太空》の創造摂理から始まった理と原理として《太空》の枠を意味する数理であるため、このような人間の無形的構造と構造体系は、《太空》の構造と構造体系に倣って成されたということが分かる。
 
(道数の3が適用された無形の経穴構造)
 
続いて経絡的側面から見ると、その運行の流れと局面にも三円の真理に基づいた3(道数)の理と原理が作用している。人体には、上焦と下焦を架橋・緩衝する中焦(胴体)を中心に左右の手にそれぞれ3双ずつ合わせて12個(左6、右6)、左右の足にそれぞれ3双ずつ合わせて12個(左6、右6)の経絡がある。これらを全て合わせると、上下左右それぞれ3双ずつ全部で24個になる。もう少し詳しく調べると、上下左右には、それぞれ6個の経絡があるが、6(大三合六)は、《後天》の始まりを意味する数であり、陰陽関係にある経絡を互いに合わせれば、《太空》の運行数理である12になる。実際左右の手と左右の足の経絡もそれぞれ12個であり、左の手足と右の手足の経絡もそれぞれ12個であって上下左右の経絡の数が6(3双)に基づき、十字に対称を成している。そしてこれらを全て合わせると、上下左右の陰陽合数である24(太空の運行数理の合)になることが分かる。*34*
 
*34* 《後天》役事の流れと周期を構成する数理の理と原理に関しては、本書の付録に収録されている「光の摂理、後天の運度数」編で詳しく扱う。
 
因みに経絡の運行の流れと局面は、天地人の創造の流れと局面を反映したものである。実際左右の手にある12個の経絡の中で6個は、気が手先の方に流れるよう形成されており、残りの6個は、気が胴体の方に流れるよう形成されている。気が下から上へ、上から下へ流れるこのような経絡の運行の流れと局面は、まるで《太空》の姿と似た円形を成し、その流れと局面には、一定の方向があることが分かる。胴体を中心に天を支える手と腕の経絡の中で左(陰)の陰経絡(臓)である「肺経」、「心包経」、「心経」は、気が胴体から手先の方に流れ、陽経絡(腑)である「大腸経」、「三焦経」、「小腸経」は、気が手先から胴体の方に流れるが、このような経絡の流れと局面を臓腑の陰陽関係に則り、一つに繋いで円形を作れば、親指(内:陰)から小指(外:陽)の方向に合わせて三つの円形の流れが作られるが、その流れは、反時計回りである。しかし右(陽)にある経絡は、その流れと局面が左とは反対の時計回りになる。*35* 左右の円形の流れと局面を比べると、左側と右側がそれぞれ反時計回りと時計回りを形成し、対称構造を成していることが分かる。
 
*35* 左右の手と腕にある経絡の円形の流れを見ると、その順序は、陰経絡から始め、陽経絡に移動する。臓腑の陰陽関係に則り、胴体を中心に内(陰)から外(陽)へと経絡を繋げば、最初の始まりである「肺経」は、「大腸経」に続き、次の「心包経」は、「三焦経」に続き、最後に「心経」は、「小腸経」に続く。この時、陰経絡の円形の流れは、胴体から手先の方に移動し、陽経絡の円形の流れは、手先から胴体に方に移動するため、これをそれぞれ繋いでみると、全体的に左の手と腕の経絡の円形の流れは、自分を基準にして反時計回りになり、右の手と腕の経絡の円形の流れは、時計回りになることが分かる。
 
一方、地を踏んでいる足と脚の方にある経絡の中で左(陰)の陽経絡である「膀胱経」、「胆経」、「胃経」は、気が胴体から爪先の方に流れ、陰経絡である「腎経」、「肝経」、「脾経」は、爪先から胴体の方に流れるが、このような経絡の流れと局面を臓腑の陰陽関係に則り、一つに繋いで円形を作れば、足の小指(外:陽)から足の親指(内:陰)の方向に合わせて三つの円形の流れが作られるが、その流れと局面は、時計回りである。しかし右(陽)にある経絡は、その流れと局面が左とは反対の反時計回りになる。*36* 左右の円形の流れと局面を比べると、左側と右側がそれぞれ時計回りと反時計回りを形成し、対称構造を成していることが分かる。よってこれらを総合すると、左手の経絡は、反時計回り、右手の経絡は、時計回り、左足の経絡は、時計回り、右足の経絡は、反時計回りになる。
 
*36* 左右の足と脚にある経絡の円形の流れを見ると、その順序は、陽経絡から始め、陰経絡に移動する。臓腑の陰陽関係に則り、胴体を中心に外(陽)から内(陰)へと経絡を繋げば、最初の始まりである「膀胱経」は、「腎経」に続き、次の「胆経」は、「肝経」に続き、最後に「胃経」は、「脾経」に続く。この時、陽経絡の円形の流れは、胴体から爪先の方に移動し、陰経絡の円形の流れは、爪先から胴体の方に移動するため、これをそれぞれ繋いでみると、全体的に左の足と脚の経絡の円形の流れは、自分を基準にして時計回りになり、右の足と脚の経絡の円形の流れは、反時計回りになることが分かる。
 
そして「天門」の百会と「地門」の会陰を繋いだ人軸を中心に左右に分け、それぞれの円形の流れが作られる全体的な順序と方向を見ると、左側は、時計回りになり、右側は、反時計回りになる。左側が時計回りであるのは、「天が地上に人間を下ろし、文化と文明を開ける」ということを意味し、右側が反時計回りであるのは、「人間が天に上り、道人になって天地人に新しい世界を開ける」ということを意味する。*37*
 
*37* 経絡の円形の流れと局面は、人間創造の際、《太空》の創造摂理によって反映されたものであるため、基準と原則、価値観と観点を「人間」に置く。しかし文化と文明が開く流れと方向の場合は、人間ではなく「神」に重点を置く。地上の文化と文明を開けるにあたって人間が中心の役割をしたのは、確かであるが、その始まりである天上文化と文明の原形は、神々が下して与えることになるため、人間ではなく神の価値観と観点からその基準と原則を立てなければならない。よって神の基準と原則、価値観と観点から文化と文明が開いた流れと方向を見ると、左側と右側の流れと方向は、人間が見るものとは反対の方向になる。
 
つまり人間の左右の四肢にある円形の流れと方向には、「天が地上に人間を下ろし、文化と文明を開けさせることで様々な経験をさせた後、再び天に上らせ、道人にして天地人に新しい世界を開けさせる」という意味が含まれている。
 
これは、人間の創造目的による《本》と正体性、そしてそれに合わせて進めるべき究極の目標と方向性、つまり太初から計画された天意が人間に反映されて作られたのである。人間が再び元の座である「神」に遡ることができるのは、このような人間誕生の創造摂理が既に太初から一つの一脈性と一貫性、一統性を持って《太空》と繋がっているからである。結局《太空》の全ての存在は、地上に下りて人間になる瞬間、天が用意した完成の座に上ることができる可能性が与えられるのである。
 
📖석문사상:石門思想(桓祖 著、石門出版社) 98~104ページ
 
📌これは、韓国の石門道門の石門出版社で石門道書を正式に日本語に訳したものではなく、韓国で石門道法の石門呼吸をしている私自身が日本人の方々に石門道法を伝えるため、独自に日本語に訳したものですので、文章に不自然なところもあると思いますが、どうかご了承ください。
 
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