神 | jaeyeong92のブログ

jaeyeong92のブログ

韓国(桓国)の後天完成道法である石門道法の石門呼吸を日本人の方々にお伝えするためのブログです。道縁のある日本人の方々に石門道法が伝わることを切にお祈りします。
石門道法 光明大道 道成救宇 光明天路 造化光明 造化仙国

1部 太空創造役事と後天完成道法

1章 太空
2. 神
 
桓石門神観は、《ハナニム(하나님:Hananim=創造主)》を根本にし、数多くの神が次元を異にして存在している多次元的で、同時次元的な神観である。*9* つまり《ハナニム》を《本》と中心にした累層的多神観であると言える。
 
*9* 多次元立体性の同時次元的《太空》そのものである《ハナニム》は、「無形性」、「有形性」、「空間性」を持っている。《ハナニム》は、自分の意志で自分の内部に一つの空間を作り、創造を始める。《桓の光》を起こして反時計回りの螺旋形の回転を通じて空間を開けるが、その空間を満たした根本の創造の光が「ハナニムの無形性」であり、その中で自分の意志で形象を作るが、これが「ハナニムの有形性」である。そして創造の始まりと共に開いた最初の空間である《太空》は、「ハナニムの空間性」である。このような創造摂理が万物にDNAのように内在するため、全ての存在は、無形性、有形性、空間性を持つ。
 
《ハナニム》を根本にして数多くの神が存在している多次元的で、同時次元的な光の世界を《道界》と言う。*10* これは、一天から十二天まで分かれる。
 
*10* 一般的に宇宙万物と現象界を確認するためには、大抵論理的で、科学的な言明や準拠を必要とする。しかし現代の論理性と科学性だけでは、到底辿り着けない世界がある。つまり今日の物理的世界を生み出したより根源的で、究極的な次元の世界が存在するが、それが《道界》である。《道界》は、多次元的で、同時次元的な光の世界である天上世界のことであり、創造的光の摂理と地位、その《本》と正体性及び役割によって一天から十二天まで次元を異にして存在する。そしてそれぞれの世界には、《本》と正体性に基づき、固有の任務と役割を持つ無数の「神」が存在しているが、神々は、明るく、清く、輝かしい光を持っているため、「神明」と呼ぶ。
 
一天から十二天までの天上世界を手短に説明すると、《一天道界》は、数多くの先祖の霊で構成された「先祖界(巫女界)」、《二天道界》は、前世の霊たちが集まっている「前世界」、《三天道界》は、前世に修道をした者たちが集まっている「道人界」、《四天道界》は、自然万物と一体を成す「万物一如界」、《五天道界》は、地球圏の宇宙天、即ち人間として地上に来る前の世界である「故郷星界」、《六天道界》は、地球圏の宇宙天を超えた、言葉では言い表せない世界である「無言界」、《七天道界》は、地球圏の宇宙天を超えた時に広がる無数の宇宙天の世界を意味する「多界」、《八天道界》は、それ以上の宇宙天がないため、無数の宇宙天の果てと言える「終天界」、《九天道界》は、巨大な三つの大きな光が三円の真理として存在する「三道界」、《十天道界》は、完成の天上世界である「天地無極大道界」、《十一天道界》は、始まりと終わりが一つに纏まって存在する無始終の座である「天神界」、《十二天道界》は、天神界の中心として《道》の本体であり、《太空》の創造摂理と理、運行及び変化の原理を含む「天宮と天宮領域」を意味する。*11*
 
*11* 《十二天道界》である「天宮」は、《太空》の《桓の光(桓祖天光)》が始まった場所であり、創造摂理的に一光・一宮・一元(一原・一円)の根本になる。
 
(道界の構造)
 
そして《ハナニム》の無形性・有形性・空間性が分離する前の根源的な《桓の光》、つまり一天から十二天までの全ての世界を数理を通じて象徴的に表現・表出・標榜した本体が「13(数)」である。*12* これは、何とも言い表せない無形無体の絶対の座を象徴する。
 
*12* 13は、《ハナニム》を象徴する数字として東・西洋にわたって地上に様々な観点で暗示されている。五行の数理(1・6:水、2・7:火、3・8:木、4・9:金、5・10:土)から見ると、互いに足して13になるのは、4・9しかないが、4・9は「金」であり、「金」は白色であって白色は、「神明」を意味するため、先天の神明数である4と後天の神明数である9を全て含む13は、《ハナニム》を意味することになる。数理的観点から見ると、《ハナニム》自身の光を中央に置いて《ハナニム》の三つの特性・特徴・特色であり、変化(変容)の三つの軸である無形性・有形性・空間性を象徴する3(数)を上下、左右に十字形に置くと、宇宙の運行数理である12になるが、これを全て含んでいる全体が13であり、これは正に《ハナニム》を意味することになる。よって「界」と呼ぶことができる天の層位は、《十二天道界》が最後であり、13は《道界》ではなく、《ハナニム》そのものを象徴する数字になる。
 
《ハナニム》の創造的光が胎動し、一つの存在的光を誕生させるが、その存在が「神」である。神は、創造的光の摂理がそのまま反映された光の存在として創造時点により、その序列と秩序、任務と役割が決まる。また神は、自分が創造された光の空間性内で無形の存在形象と有形の存在形象を同時に成すことで自分の空間を維持し、固有の神性(存在)の光を現す。
 
このように神は、無形の存在的光(神)と有形の存在的光(神)を同時に持つ。一般的に無形と有形を分けて認識するが、本来この二つは、分けられない一つである。一つの創造摂理から始まったものだからである。この一つの創造摂理によって無形の存在的光が有形の存在的光に、有形の存在的光は、無形の存在的光へと転換する造化作用が成される。延いて無形の存在的光と有形の存在的光は、無形の空間と有形の空間を形成し、この二つが調和して統合され、多元的・多次元的・同時次元的な空間を形成する。このように無・有形の光が三太極の玄妙な理と原理が内在した空間の光の中で太極造化を成し、延いてはその光が一元(一原・一円)の光へと完全に昇華した存在を「神」と言う。*13*
 
*13* 人間は、自分の根本である「神」を探して行く過程と手順で存在(神性)的光の創造摂理である無形性と有形性の理と原理の一部を地上世界に適用・実行・具現する。その産物が宗教と科学である。宗教は、「有神」の原形である「光の有形性」を、科学は、「無神」の原形である「光の無形性」を探して行く過程と手順から生じたものであるが、人間の二分法的思考体系の特性・特徴・特色により、この二つは、調和を成すことができず対立している。よって光が有形的形象を成す理と原理は、宗教的有神論を、光が無形的形象を成す理と原理は、科学的無神論を地上に誕生させた根元であると言える。これが「有神」と「無神」の実体である。これからは、この二つが一箇所で出会い、統合される。人間意識が天に至り、完成の根本の座を探すことで無・有形の理と原理が違わない《桓の光》の創造摂理であることを知ることになるからである。
 
「十字」や「卍字」は、このような創造的光の摂理を表現・表出・標榜したものである。一切を縦(垂直)に飛び越え、時空を行き来する創造的造化、つまり光の上昇(浄化・純化・昇華)を成し、一切を横(水平)に突き切り、時空を繋ぐ和合の調和、つまり光の拡張(調和・相生・結合)を成してその二つが十字に交差し、一点で統合される時に光の根源的昇華が成される。*14*
 
*14* 光の根源的な昇華は、浄化・純化・昇華、調和・相生・結合作用を基にして成される。つまり浄化・純化・昇華作用を中心に垂直的側面の昇華が成され、調和・相生・結合作用を中心に水平的側面の昇華が成されるのである。この二つの作用は、陰陽の如く互いに分けられない関係であり、垂直と水平間の造化と完成を意味する十字体系を成すことで光の昇華を成す基になる。
 
結局神の本質及び実体に関する核心は、「光」である。それぞれの世界ごとに光が持つ時空が多次元的で、同時次元的に存在しており、この全ての次元が統合され、調和を成している空間が《太空》である。
 
神々もまたそれぞれの次元と時空を持っている。つまり神は、光の次元で無形と有形、空間の摂理として存在する。神々が存在している《太空》もまた無形性と有形性、空間性を持って立体的・統合的・多元的・多次元的・同時次元的な構造と構造体系を形成している。これが天と大宇宙の姿である。
 
ただ、神の世界は、次元によってその形象が相対的に変わる。全ての存在は、創造時点により、次元を異にして存在するからである。つまり《太空》の一番上位次元の光である根本の光から一番下位次元の光に至るまで数多くの世界(空間)が創造され、無・有形の多次元的で、同時次元的な世界を形成することになり、下位次元の世界に留まる存在は、上位次元の世界に留まる存在を認識することができない。それゆえ下位次元の光から上位次元の光を見る時は、無形に、上位次元の光から下位次元の光を見る時は、有形に認識される。同じ対象であるとしても次元によって認識される形象が変わるのである。
 
📖석문사상:石門思想(桓祖 著、石門出版社) 50~56ページ
 
📌これは、韓国の石門道門の石門出版社で石門道書を正式に日本語に訳したものではなく、韓国で石門道法の石門呼吸をしている私自身が日本人の方々に石門道法を伝えるため、独自に日本語に訳したものですので、文章に不自然なところもあると思いますが、どうかご了承ください。
 
🌟丹田呼吸
🌟石門呼吸
🌟石門丹田
🌟石門道法
🌟石門道門
🌟韓国仙道
🌟桓国仙道
🌟桓道