D分娩が進行しない原因
1微弱陣痛
陣痛周期(陣痛発作時間+間欠時間)が子宮口4cm~9cmが6分以上、9cm~が4分以上。
持続時間は30秒以内。Active phaseが問題。つまり子宮口が3cm以内かどうかの確認をした上で治療はlatent phaseなら休養→Active phaseならオキシトシンやプロスタグランジン。CPDはカイザー。Ⅱ期でNRFSであれば、Sp+4くらいでは吸引・鉗子分娩を行う。弛緩出血のリスクがある。
原因は回旋異常・軟産道強靭・CPD・子宮伸展(筋腫・羊水↑・双胎)。途中から微弱化したものを続発性微弱陣痛と言う。
2回旋異常
Leopold1段で骨盤位や横位の胎位異常は判明する。骨盤位は遷延分娩(12+2の2倍)になりやすい。単殿位が多い。元に戻ることも多い。頭が重い巨大児は骨盤位になりにくい。骨盤位はまた前期破水を起こしやすい。つまり臍帯が脱出しやすい。
軸に間違って入り込んだものが不整軸侵入で高在縦定位である。
第一回旋異常は胎勢異常で、先進部が大泉門であれば前頭位、額部であれば額位、頤(オトガイ)部であれば顔位である。額位と顔位はカイザーである。額位は通過面が大斜径となり、カイザーとなる。他は分娩中に前方後頭位になりやすい。
第二回旋異常は固定後は後方後頭位と低在縦定位を疑う。後方後頭位は前方後頭位になりやすい。低在縦定位ではまず側臥位をとらせる。それで無理ならば陣痛促進薬を用いる。
小泉門が先進すると長頭蓋になる。第一胎向で産瘤は右に出来る。産瘤の位置は第二回旋で大体想像できる。
※逆に過強陣痛は陣痛周期1分以内で、持続時間が1分30秒以上。
→子宮破裂のリスク。
E出血性ショック
1分娩時→子宮破裂
帝王切開、陣痛の促進や過強陣痛で起こる。苦悶表情やBundle収縮輪が特徴的である。
破裂すると子宮底が急速に下降する。
2娩出後→頚管裂傷か弛緩出血。
頚管裂傷は巨大児に起こりやすく、鮮血(動脈血)である。
弛緩出血は胎盤遺残または微弱陣痛を起こすものが原因で、子宮復古不全につながる。暗赤色(静脈血)であり、子宮が大きいことが特徴である。治療はまず輪状マッサージやオキシトシンが基本である。胎盤依遺残には子宮内容除去を行う。胎盤用手剥離ではない。
激しい痛みは子宮内反である。
分娩後すぐは肺塞栓が怖い。疑えばすぐにSpO2測定→血ガスとなる。
F分娩中のNRFS
遅発一過性徐脈(妊娠HTか常位胎盤剥離で胎児血流↓)であるか重症遷延性一過性徐脈(臍帯圧迫)があること、遷延一過性徐脈が出現すること、さらに胎児末梢血pH<7.15であり、羊水が緑色の時に注意する。母体に酸素、ブドウ糖、重炭酸ナトリウム。その上で帝王切開か子宮口全開大かつSp+4~5で鉗子・吸引分娩を考慮する。
9産褥期
1分娩出後直後は臍下2~3cm(臍と恥骨の中央、赤色悪露)、半日で臍レベルへ。2~3日後に臍下2~3cm(褐色悪露)で、2週後には恥骨結合下へ(黄色悪露)。
復古には6~8週くらいかかる。
2産褥無月経;大体3~4カ月。分娩時に一気にE+P↓。またプロラクチンがPIF(ドパミン)を増加させ、それがGnRHを減少させる。つまり授乳により無月経期間は延長する。約2/3が無排卵になる。
3産瘤は皮下と頭皮の間である。波動性なし。頭血腫は骨と皮下の間である(実際は骨膜の下なので骨縫合を超えない)。溶血に注意。帽状腱膜下血腫は骨と皮下の間(骨縫合を超えて、眼瞼や耳介周囲まで。吸引分娩がkey)である。失血に注意。両方波動あり。両方共に消失に数カ月単位と時間がかかる。
4初乳は産褥3日までに完成、成熟乳は産褥2週くらいで完成。乳汁分泌は次第に出る。
5赤色悪露が続く→子宮復古不全。原因は子宮収縮が弱いからで、弛緩出血の原因と同じ(胎盤遺残または微弱陣痛を起こすもの)。治療は胎盤除去とオキシトシン、PGF2α、麦角アルカロイド。
※産褥出血;子宮復古不全と同じ状態。弛緩出血と胎盤残留が多い。
6栄養は+500kcal必要。
7後陣痛は生理的で、授乳婦や経産婦で起こりやすい。
8産褥熱;傷からGNRが侵入して発生する。尿路感染ではないし、乳腺炎でもない。
乳腺炎は乳汁うっ滞+ブドウ球菌の侵入で発生する。