D妊娠と感染症合併;感染経路を理解する。
経産道感染;産道にいそうなものを想像する。常在菌であるGBS。その他にはクラミジア、外陰部はHSV,HPVやHBV・HCVも大事。
経胎盤感染;風疹とトキソプラズマが大事。梅毒、パルボウイルス。
経母乳感染;HTLV-1(凍結母乳はいい)
HIVは全ての経路を想定する必要があり、14週から多剤併用で35週以降でカイザーを行う。母乳は禁忌で、児にも予防的治療を行う。
HBSは母にHBSagがあれば、HBIGを出生すぐに投与。2WでHBIG+ワクチン。5Mでワクチン。
風疹は10週未満で確実に発症する。12週まで難聴リスク。18週以降は発症しない。感音性難聴、白内障、PDAの可能性がある。HI抗体は256倍のみ感染確実で、それ以下は既感染か初感染か分からない→ペア血清。
※IUGRからTORCH感染を発想させる問題が頻出している。
Toxoplasmosis(トキソプラズマ症)
Other(B型肝炎ウイルス、コクサッキーウイルス、EBウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス)
Rubella(風疹)
Cytomegalovirus(サイトメガロウイルス)
Herpes simplex virus(単純ヘルペスウイルス)
E胎児機能不全NRFS
羊水過少、尿中E2<10g/dl/dayを参考に、NSTで胎児心拍数<100や細変動<5である時はNRFSである。またNSTでnon-reactive(胎動に心拍数が反応しない)の時、STでpositive、つまり遅発一過性徐脈(傾きが穏やかで、潜時が一定。妊娠HTか常位胎盤剥離で胎児血流↓)であるか重症遷延性一過性徐脈(傾きが急で、潜時がばらばら。臍帯圧迫を示す。重症は60bpm、60sec以上)の時はNRFS.BPSで2点以下(8点以上は正常。4点はBPSを再検査する。)もNRFSである。
BPSはNST、胎児呼吸様運動、胎動、四肢筋緊張、羊水量で判断する。
子宮内発育遅延もBPSで対応する。
NRFSはカイザーであるが、塩酸リトドリン・母体体位変換・酸素投与で低酸素血症を回避する方向に持ってくことも大事である。
※覚えておくと役に立つ徐脈の定義
遅発一過性徐脈;心拍数減少の開始から最下点まで30秒以上。徐脈の最下点は子宮収縮の最強点より遅れる。
変動一過性徐脈;心拍数減少の開始から最下点まで30秒未満。臍帯圧迫を示し、破水前に卵膜を隔てて触知できるものは臍帯下垂、破水後に産道内で触知できると臍帯脱出。
遷延一過性徐脈;焦るほど徐脈が続くので分かる。突然の胎児低酸素血症である。
早発一過性徐脈;子宮収縮と対照的になっており分かりやすい。児頭圧迫であり、臨床的に緊急性は低い。
F妊娠高血圧症候群
妊娠20週、分娩後12週までの高血圧(140/90以上)である。
20週以前に高血圧があり増悪したケースは過重型と言われる。
重症は収縮期160以上、拡張期110以上、蛋白尿2g/dl以上である。
臍帯動脈RI(コンプライアンス)は上昇し、血液再分配のため中大脳動脈RIは低下する。凝固能は亢進。子癇発作は初産婦に起こり、妊娠後期に起こりやすい。
子癇発作にはジアゼパムで対応する。HE(E)LP症候群は溶血、肝障害、LDH↑、血小板減少である。
分娩誘導の適応は重症で、胎児発育が2週以上ない時かつマイクロバブルテスト陽性の時である。NRFS時は当然カイザーとなる。国試的に急速分娩はカイザーも含んでいる。
G妊娠末期の出血
1常位胎盤早期剥離;内出血が中心で、腹痛が強い。ショック対応とカイザーが基本である。警告出血がない。外傷歴も大事である。
2前置胎盤;警告出血がある。警告出血とは突発性で少量の初回出血のことである。
オキシトシンチャレンジは禁忌である。37週までは基本的に粘る。37週以降は辺縁前置胎盤であれば経膣分娩、それ以外カイザーである。