日経 日曜版 小村雪岱とエルメス | 軽井沢邸便り

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雑木林の庭と夏には薔薇や百合が咲く庭を紹介しています。北欧インテリアや食器(イッタラ、アラビアなど)、プチ旅行などの紹介も。

曜日の日経The STYLEを楽しみにしています。

 

今回は

「雨を楽しむ 小村雪岱の挿絵」

 

 

 

小村雪岱展は一昨年あったのですが、いけなくて大変心残りでした。

 

 

今回日曜版で特集を見つけて大喜び。

 

 

小村雪岱とは(1887ー1940)

 

 昭和初期に邦枝完二の小説「おせん」の挿絵を担当した画家ですが

 

おもに挿絵画家として有名です。数々の挿絵を担当しました。「昭和の鈴木春信」という異名を持っていて浮世絵師の鈴木春信の作風をおもわせる絵をたくさん残しました。

 

今回新聞に掲載されていたのは私も大好きな「おせん 傘」

 

 

 

たくさんの和傘で画面の半分以上が埋まっています。そして左端に頭巾をかぶった何やら意味深の女。これが男からのがれるおせんの姿なんですが、なんとまあ粋なこと!

たくさんの傘は全部あちらこちらに向いているが計算されていて・・・モノクロームならばこその粋な挿絵。

イラストレーターの走りですね!

 

 

鈴木春信の「風俗四季歌仙 五月雨」

 

 

これも雨の中を会話を楽しんでいる少女たちが生き生きと描かれています。高い洗練度と品格をもった春信の作風に雪岱が引き寄せられたのでしょうね。

 

小村雪岱「樋口一葉」

 

 

これは土砂降りの様子が力強い直線で描かれています。

 

まさに土砂降りだ。

 

雪岱よりも少し前の時代に和傘をモチーフにした菱田春草の「雨中美人」

 

 

これは未完のまま終わったようですが、このモデルとなったのは春草の奥さん。

 

家の中で傘をさし、「はい、歩いて、そこで止まって。すこし斜めになって」などと注文をうけてモデルを務めたとのちの独白によって知ることになります。

 

額しかみられませんが美人さんだったのが推測できます。

 

そして、もう一つの特集

 

 

 

フランスのエルメスに2011年に誕生したメティエ(部門)のひとつ。プティアッシュ。

 

たとえば具体的にみてみると、

 

マグカップの内側に施されたレザーが文字盤でカップのハンドルが置時計の支えになっているもの。

鞍骨でつくられたエレキギター。

レザーで作ったバンドで留められた弁当箱などなど・・・・

 

 

エルメスの商品を作る際に生じる切れ端や、厳しい品質管理でほんの少しの不具合からはじかれた素材を用いてそこからアイディアをもらってできた製品たち・・・・・

 

これを作ろう!というプランニングから始まるのではなく、素材を眺めているうちに、たまたま湧いてきたアイディアを商品化する・・・

 

単なる端切れといってもエルメスはエルメス。

 

素材が違います。何世紀にもわたって作り上げてきた伝統と重みに裏付けされた端切れ達の叫びを才能あるアーティストが拾って作り上げた作品の数々・・・

でも、好みがありますけど・・・・

たとえばエルメスのバッグには可愛らしい?花や水玉などは融合させないでほしいです。笑

 

オーディブルの話題です。

 

アンソニーホロヴィッツの「その裁きは死」で私は犯人を当てたのですよ!

「カササギ殺人事件」を読んでいたのでもしかしたら?と思いました。

途中でアンソニーが事件解決を図りましたがまだまだページ数が残っているので

これはダミーだな、とすぐにわかりました。

 

ネタばれになってしまうのでこれ以上は言えませんが・・・・

そして今また、新しい最新作を聞き始めました。

 

今日は聞きながら庭の草刈をしたのですが、退屈することなくはかどりましたよ。

では秋の夜長を楽しんでくださいね。