先に読んだ山口周氏の「人生の経営戦略」とセットで読むと良いとのレビューにも影響され、
さらには本書の副題が「ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考」とあり、
まさに自分のやっていきたいことだと思って手にとった。
基本的に山口周氏と言っていることと同じである。
「好き」と「得意」の2つが重なっている領域 を見つけるべきと佐藤氏が言っているところを、
山口氏は自分が「得意」と認識していることは当てにならないことが多いので、
「長く続けてきた」に置き換えるべきと言っている点で違いはあったが、基本的に同様の主張を展開している。
あとは、「自分と環境の「接着面」 こそが、自分の本質と考えるべき」と、
「 自分のことを「天才ではない」と自覚している人は、徹底して強者との競争を避ける努力をする」が気になったぐらいか。
一方で、「ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考」の具体的な事例とかが示されておらず、
佐藤氏がイメージしていることが伝わってこず、そこは残念だった。
- ゴールを急ぐのではなく、続けることそのものを楽しむ。
- 今の自分にとって本当に必要なものを選び取り、それ以外は思い切って手放すことが求められる。
- 小さなリスクを分散して取りながら、小刻みにトライアンドエラーを繰り返す姿勢こそが現代社会で必要なリスク管理の方法。
- 「今わかる範囲で最良の判断をするが、現実が見えてくるにつれてロジックも変わりうる」という考え方が重要。
- 将来にわたって本当に合理的であろうとするならば、現在の多少の非合理を受け入れないといけない。
- 自分がコントロールできないことに 焦点 を当てない。
- 自分の願望と、現実の仕組みを客観的に理解することで、自分が納得できるバランスの取れたアプローチが見えてくる。
- 「願望」と「現実」を混同しない姿勢。
- 自分とは、自分自身を単体で深く追求した先にあるものではない。 それよりも、 自分と環境の「接着面」 こそが、自分の本質と考えるべき。
- 独自性を発揮すべき領域では徹底的にこだわる。
- 才能に恵まれた人は、しばしば高い目標を掲げ、強力なライバルと競うことを 厭わず、競争に巻き込まれやすい傾向。一方で、 自分のことを「天才ではない」と自覚している人は、徹底して強者との競争を避ける努力をする。
- 自分に合ったニッチをどのような基準で探せばいいか。 おすすめは、「好き」と「得意」の2つが重なっている領域 を見つけること。
- この「好き」と「得意」が見つかれば、あとは試行錯誤しながら、十分に戦える「ニッチ」を絞り込んでいく。
- 「才能と運が支配する世界」 で、私たちがどのように努力を続けていけばいいのか。 ①自分に配られたカードを知る、②活動に没頭する、③柔軟に変化し続ける、この3つの軸で考えていく。
- 「己を知り、没頭し、変化し続ける」 という、この3つの軸で努力を重ねることで、自分らしい方向性が見つかり、運と才能のバランスが取れた成長を目指せる。
- 「運のいい人」とは、 「チャンスに 遭遇 する確率が高い行動をしている人」 のこと。 つまり、「試行回数の多い人」 のことを指す。
- 実際に人と会う機会を作ることは非常に重要。 複数のコミュニティに属すようにしよう。
- 「自分は自分、他人は他人」 という寛容さを持って世界と関わり、黙々と自分のやるべきことに没頭する姿勢が重要。
- 自分の視点だけで他者の行動を評価してはいけない 。
- 重要なのは、 その行動が「世の中全体」にとっての最適化か、「その人自身」にとっての最適化かの違いを認識すること。
- 「今日が最後かもしれない」という気持ちで生きることは、人生において極めて大切な視点。
- 「もし何の制約もなかったとしたら、自分は何をするだろうか?」 この質問にぱっと思いつく答えこそが、「本心」である可能性が高い。
