フィデリティ・リサーチ、略してFRのMCカートリッジ FR-1 MK2をヤフオクで購入できたので紹介したいと思います。

ずっと気になっていたカートリッジでした。10年内ぐらい前に、友人からFRのトーンアーム FR 64sとMC昇圧トランス FRT-4を譲り受けてからは特にです。



その時にはMCカートリッジを数本所有していて、特に不満がなかったので買う機会が無いままいました。

いま使用しているカートリッジは

・MC 
シェルター Model 901、Model 501
オーディオクラフト AC-03mono

AC-03mono


・MM
中電 MG-3605


今年使う機会の少ないカートリッジを3本ほどヤフオクに出品したので、今回新たに MCカートリッジを1本、我が家のラインナップに加えることにしました。FR-1 MK2です。

このFR-1 MK2が発売されたのが1967年とありますから、すでに発売されてから50年が経過してることになります。
トーンアームFR-64sの発売が1976年なので、どちらにしても半世紀近く前の組み合わせになりますね。

それにカートリッジに付けている、私のお気に入りリード線は、WE製1910年代に音響用のトランスコイルの1次巻線材の黒エナメル単線を2本撚りにした物です。

何とも古臭い組み合わせですが、音の方はどうなんでしょうか?

現在のトーンアーム FR-64s に付いてるカートリッジは シェルター Model 501なります。音質がどう違うのか気になりますね。

下側がシェルターModel501


このFR-1 MK2の唯一の欠点は出力電圧が低いことです。シェルターModel501が 0.3mVですが、FR-1MK2は 0.1mVです。
そのままではボリュームが全開に近くなるので、対策をしないといけません。

ifiイコライザー micro iphono2のゲインを60dB → 72dBにアップ。
負荷抵抗を100Ω → 250Ωに変えて対応しました。ボリューム位置は11時ぐらいです。





問題はイコライザーカーブ調整時に使うFidelix社 フォノカーブ・アジャスター PCA-25です。
これには増幅機能がないので、出力が約7dBほど減衰します。
試しにビートルズのUS盤「レット・イット・ビー」を試してみましたが、ボリュームの位置は2〜3時となりギリギリ聴ける状態になってしまいます(^.^;



最近、自分の耳が大分ポンコツになって来ているので、最後は奥さんの耳を借りることにします(^^)


始めに聴いたのは

・ジョン・コルトレーン「バラード」



サックスの音がいいですね。ピアノの響きも良くなってます。中域は解像度があり、表現力が凄くいいです。

・ビル・エヴァンス・トリオ「ワルツ・フォー・デビイ」



ピアノのタッチや響きがよく、会場の雰囲気がリアルに聴こえます。食器の音、拍手が生っぽく聞こえます。


続いて邦楽を聴いてみましょう

・荒井由実 「ミスリム」



レンジはそれほど広くはありませんが、素直に伸びた高域と適度に締まった低域がバランスいいです。

中域は解像度があり音の分離がいいです。ヴォーカルの質感や表現もとてもいいです。

このFR-1MK2を聴いてみて、シェルターModel 501の音は、レンジが広く解像度が高いがモニター的で、音がストレートに聴こえていた事に気付きました。

FR-1MK2は、解像度のある充実した中域を中心にバランスのよい再生です。聴き手の喜ぶ音を知ってるかのような再生をしてくれます。

今まで、これほど聴いていてワクワクして、心地よい気持ちになったことは数えるしかありません。

本当に聴かせ上手なカートリッジだと思います。買って良かったです(^^)


気持ちがよくなり、奥さんを呼んでリクエストを聞くと「ハイファイセットが聴きたい」と言われましたので


・ハイファイセット「シングス・ユーミン」を聴きました。



「中央フリーウェイ」、「雨のステーション」etc、最高〜♫

・奥さんの感想は

「ヴォーカルが凄くいいわ。このアルバム、こんなに音が良かったんだ。ビックリした♫」

「声も楽器も自然な感じで、良いね。」

「前の音は、1音1音がハッキリ聴こえるんだけど、聴いていて楽しくなれないというか、長く聴いてると疲れる音だったから・・・」(^.^;


正直な感想を頂きました。
FR-1MK2の音を聴いてみて、私も同じ事を感じてました。

音を追求していると、解像度や音の分離、締まった低域で重心の低くさ等に意識が行ってしまいがちになります。
肩の力を抜いて、リラックスした気持ちで音楽を聴くのを忘れてしまうことが多々あります。
そんな私に聴く喜びを思い出させてくれたFR-1MK2は、間違いなく家のレギュラーになりますね。

これで新しい録音のレコードや高音質盤はシェルターModel 501で、1960年代〜1980年代のロック、Jazz、フォークソングはFR-1MK2で聴けば不満なく音楽を聴けそうです。