レコードを聴いている人であれば、必ずといっていいほど静電気によるパチッ⚡️という音や、盤面に吸着するホコリに悩まさることがあるはずです。

アナログレコードは一般的にポリ塩化ビニールの素材でできており、その素材の性質上レコード盤の保管や再生の際には静電気の対策が欠かせません。

これまで除電ブラシ(SFC オーディオ用 SK-2)などの除電製品を使って、再生前に除電することにより効果はありました。しかしレコードを再生していると徐々に静電気が帯電していました。

そんな中、TopWing社はレコード盤を針でなぞる時に発生する静電気問題に取り組み、研究開発したのが除電シェルリングなのです。

レコード再生中になるべく至近距離で除電できないかと考えてできたのが、「TopWing Static Eraser "Modern"」です。





この「TopWing Static Eraser "Modern"」は、ヘッドシェルのコネクタ側に着いているゴムリングの代わりに取り付けることで除電を行う製品になります。

しかし実際に現物を見ると、究極にシンプルで小さいので拍子抜けする人もいると思いますね(笑)




Sサイズを装着した状態

一般的なゴムリングと比べると、下側に導電性のゴムシートが伸びている形状になっています。

この部分がレコード盤に近い距離を通ることで、レコード盤に帯電した静電気を吸い取り、トーンアームの金属部分を通してアースに放電する仕組みになっています。



2つのサイズが入っているのは、ヘッドシェルやカートリッジの形状により、レコード盤との距離が違いに対応するためです。

除電シェルリングはシェルター Model 901を取付けているヘッドシェルで、オーディオテクニカ AT-LH18/OCCに装着します。
このカートリッジは高さがあるので、Lサイズ(17mm)にしました。レコード面から3mmぐらいの高さです。



では、実際にレコードを聴きたいと思います。

・カートリッジはシェルター Model 901。


・フォノイコライザーはifi Audio フォノイコライザ micro iPhono2。

micro iPhono2

・レコードプレーヤーは、ノッティンガム INTER-SPACE/HDで、トーンアームはFR-64s。



試聴したのは福山雅治さん「魂リク」です。
全13曲なのでアナログレコード1枚に収録できるはずに、片面3曲または4曲で2枚組にしたという贅沢な造りになっています。

このレコードは何故か曲間や盤面終わりの無音時でプチプチ音が多く出てしまうのです。




最初に標準のゴムリングで聴いてから、除電シェルリング「TopWing Static Eraser "Modern"」で聴いてみます。


おぉー、まずプチプチ聴こえるスクラッチノイズが減っているのが確認できます。鳴っても音が小さく、気にならないレベルです。
スクラッチノイズは、埃が主な原因なのかなって思っていましたが、摩擦による静電気が大きな問題だったんですね。

スクラッチノイズが減ったことで音の見通しが良くなり、音源の細かい部分までよく聴こえるようになりました。

音質はヴォーカルとギターだけの弾き語りで録音されているので、目を閉じていれば生で聴いているような気になります。ギターの響きもリアルで、本当に情報が豊かで臨場感溢れる音です。




TOP WING社の 除電機能付きシェルリング「Static Eraser "Modern" 」は、十分に満足できる製品だと感じました。他のカートリッジでも試してみたいと思います。