今回はヤフオクで何かいいJazzのレコードがないかと見ていたら、「Wes Montgomery // California Dreaming 1967年発売 オリジナル盤 Van Gelder 刻印あり 」が目に留まりました。



このレコードは20年ぐらい前、年配のオーディオ仲間だった人の家でよく聴いていたアルバムです。

価格も意外と安く3000円だったので落札しました。

レコードは Verve / V6-8672、Van Gelder 刻印あるので、1967年発売のステレオ盤のオリジナルだと思われます。

DG /深溝

Van Gelder 刻印


気になるイコライザーカーブですが、Verveレコードは1970年代初頭までMGMカーブで録音されていたとあります。

さて、iPhono2にはMGMカーブは無く、Fidelix社 フォノカーブ・アジャスター PCA-25にもありません。



ネットで調べて見るとNABカーブに近いことが分かりました。取り敢えずPCA-25で試聴してみることに。

RIAAカーブに比べると聴きやすくなったのですが、今度は鮮度や躍動感が減り聴いていてつまらない音に感じます。

そういえば前回、Sonny Rollins 「Way Out West」を聴いた時のことを思い出しました。
NABカーブだったので、特性が近いColumbiaカーブで聴いてバッチリとハマったのでした。



そこでPCA-25を外して、iPhono2のColumbiaカーブで聴き直してみたら、一気に音の鮮度が上がり躍動感が出て来ました。重心が低く安定感がある、聴いていてワクワクする音になったではないですか。

正直、途中までは買って失敗したと思ってました(笑)
RIAAカーブだとドンシャリで高域が耳にキツく、低域も強調されて膨らんで聴こえました。PCA-25でNABカーブにしたら聴きやすくバランスが取れたのですが、今度は鮮度と躍動感が減ってつまらない音になったからです。



iPhono2のColumbiaカーブでハマってホッとしました。せっかくオリジナル盤を買っても、そのレコードの本来の音を引き出せなかったら、それはとても残念な話ですよね。

これからも少しずつオリジナル盤を集めて行きたいと思っている私にとって、イコライザーカーブは常に立ちはだかる問題だと思うので、その都度勉強してベストな音が聴けるように努力して行きます(^^)