現在 ifi Audioのフォノイコライザであるmicro iPhono2を2台使ってます。1台は主にMC用で、もう1台はMM用です。

左がMC用、右がMM用

最近、アンプやレコードプレーヤー、オーディオラックのインシュレーターをkanadeに交換したこともあり、再生時の音質が向上してレコードを聴くのが楽しいくてしかたありません。

しかし気になる事が出て来ました。使っている2個のカートリッジの音質格差が広がっているように感じるのです。
最初はカートリッジの個性の違いだと思っていたのですが、どうもそれだけでは無さそうな気がしてきたので調べてみることにしました。


電源は自作+15VDC電源システムから2個出力されていて、別々に供給されています。



この2つの出力の違いは基板は同じですがダイオードとコンデンサが違っています。音質の差はSiC SBDダイオードとコンデンサどちらなのか。それとも両方なのでしょうか?


・基板①
ダイオード: Infineon IDH04G65C6 650V 4A
フイルムコンデンサ : WIMA MKP2 100V 0.1uF(x4) + Panasonic ECQE (F) 250V 0.1μF(x2)

・基板②
ダイオード:ROHM SCS206AG 650V 6A
フイルムコンデンサ : ERO MKT1826 100V(x6)

左が基板①、右が基板②


・カートリッジ接続先
①シェルター Model 901
②中電 MG-36BPH


取り敢えず単純に +15電源を差し替えて聴いてみます。

試聴したのは荒井由実さんで「ミスリム」です。

①に中電 MG-36BPH側を繋いだ結果、重心が下がりヴォーカルや楽器の分離が良くなりました。硬さも少し抑えられて質感がよいです。

②にシェルター Model 901を繋いで結果、かなりパフォーマンスが落ちた感じです。重心が腰高になり全体に繊細さが失われた気がします。


想像はしてましたが、基板の差が大きく出ましたね。①の音質が良いのはダイオードなのか、コンデンサなのか、それとも両方なのか検証することにします。

中電 MG-36BPHパフォーマンスが一気に上がりましたね。今までとは大違いです。


・検証(1)ダイオード交換
基板②のダイオードをROHM社 → Infineon社に交換します。

結果、大きく音質が向上しました。レンジが広くなり、解像度が増えたように感じます。しかし、まだ①とは差があるます。これはコンデンサ交換に期待したいですね。

左がROHM社、右がInfineon社


・検証(2)コンデンサ交換
基板②のコンデンサをERO MKT1826 100V 0.1uF → WIMA MKP2 100V 0.1uF + 
Panasonic ECQE (F) 250V 0.1μF

交換前。緑色のコンデンサがERO

交換後。左側の赤いのがWIMA、右側の茶色のがPanasonic


試聴は荒井由実さんの後に、宇多田ヒカルさんのファーストアルバム



結果、宇多田ヒカルさんのレコードがとんでもないぐらい音質がよくなりました。
特に 5曲目「甘いワナ」は、よく締まった低域にキレのあるサウンド。6曲目「time will tell」は、魅力的なヴォーカルの後に重低音が床を這うように出てきたので驚きました。重心が下がり、伸びのある高域と高低のバランスが良くなり、細部の音までハッキリと聴こえるようになりました。ヴォーカルや楽器の質感が確実に向上しましたし、定位音像も良くなったと感じます。


Infineon社のSiC SBDダイオードは、やはり高音質ですね。真空管アンプにも使ってますが、けして期待を裏切りません。
それとWIMA とPanasonic のフィルムコンデンサも音質がいいです。


もっと早くに気づいて交換するべきだったと後悔しておりましたが、考えてみれば周りの音質が向上したから分かったことで、結果オーライなのかも知れませんね(^^)


今回の実験で中電 MG-36BPHのパフォーマンスが一気に上がりました。
今までシェルターModel901はMCカートリッジで価格も3倍違うので、差があって当然だと勝手に思い込んでいましたが、実は電源部に問題があることが分かりMG-36BPHを過小評価していたことに気付きました。



中電 MG-36BPHはMCカートリッジに十分対抗できる素晴らしいカートリッジだと分かったことは大きな収穫でした。

改造に掛かった費用は少ないですが、それによって得た音質はとても大きなものです。

だからオーディオいじりはやめられません(笑)