サブシステムのレコードプレーヤー DENON DP-500Mに自作の真空管フォノイコライザーを接続しています。


カートリッジは中電(CHUDEN)MG-3605という超ハイコストパフォーマンスなMMカートリッジを使っております。サブシステムでは元気で芯が太く力強い音質で鳴ってますが、果たして実際どれぐらいの音質なのか知りたくなりました。 




そこでメインシステムに接続してみることに....。 


 ・レコードプレーヤー

ノッティンガム INTER-SPACE/HD 

・アーム 

FR  FR-64s 

・カートリッジ

シェルター Model 5 (MC) 

・MC昇圧トランス 

FR  FRT-4 


 レコードは例によって山下達郎さんで「RIDE ON TIME」です。 




 イントロから少し籠もった抜けのよくないドラムの音が出てきて、嫌な予感通りヴォーカルやギターがクリアーに聴こえず、付帯音があります。 


 これは最近 ifi Audio のフォノイコライザ ー 「micro iPhono2」で、ベストな設定をした音を聴いた後なので、尚更良く聴こえないのかも知れんせんね。 


 このままでは我慢出来ないので、イコライザーアンプの裏板を開けて見てから、在庫のパーツでどこまで高音質化できるか考えることにしました。 






 交換したパーツは 

①カップリングコンデンサ

InfiniCap 0.1μF → Dynamicap 0.1μF 


 ②出力コンデンサ

ASC 1.0μF → InfiniCap 1.0μF 


 ③パスコン部

ASC 0.1μF → InfiniCap 0.1μF 


 ※写真撮影後に交換 

カソード抵抗 

カーボン抵抗 → DALE 


 音質は大分よくなりましたが、まだifi audioとの差は大きいです。 




赤色がDynamicap、銀色がInfiniCap


 次に真空管を交換してみました。 

①前段 EF-86

Golden Dragon SP球 → Mullard メッシュ 


 ②出力段  ECC82/12AU7/5814A

シルバニア 5814A → Mullard ECC82 


 ③整流管 5Y3GT 

シルバニア → Mullard 


 結局、真空管はオールMullardになってしまいました。 




電源ケーブル  ベルデン製 83803 

オールMullard製


 音質は大幅な改善で、かなりifi audio に肉薄してきました。少し重心が高くいのと、高域が少し硬質に感じますが好みにレベルかもしれませんが、もう少し改善してみたいですね。 


 後できるとしたら電源ケーブルを交換するぐらいなのです。 

ベルデン製 83803 から AET製 EVO-1302S に交換してみました。 


電源ケーブル  AET製 EVO-1302S



これはかなりベストなバランスになりました。高域の硬さが取れて綺麗に伸びてますし、低域の重心も下がりました。解像度もifi audioに近いレベルまで来ていると思います。ヴォーカルや楽器の質感も同レベルに近いです。締まったキレのある低域もいい感じですね。 


 差があるとしたら、空間の広さと定位音像の正確さがifi audioより少し劣っている気がします。その代わりヴォーカルの表現力は真空管アンプの方が勝っていると感じました。 


 結果としては、想像以上の音質になったので嬉しい誤算です。こうなると、メインシステムからサブに格下げになるのはLUX「LXV-OT10」になるのだろうか? 



 そのうち全4台で音質を比較してみる必要がありそうです。