パイオニアのスピーカー S-LH5aです。
私が過去に、これは凄いと思った国産スピーカーの一つです。 


しかし、家ではサブシステムの位置をJBL 4312XPに奪われて、もう5〜6年は隣の部屋に置かれたままになってます。それとスピーカー端子が1個壊れたままでした。 




このままだと出番がないまま断捨離の対象になりそうです。

そこでスピーカー端子を交換して、久々に聴いてみたいと思いました。


新しく作った真空管アンプ TR-R120アンプを聴いた時に、これはJBL 4312XPよりパイオニア S-LH5aが合いそうだと感じていたからです。 




その前に、このパイオニア S-LH5aについて少し説明をしたいと思います。

もう25年以上前になりますが、初めて音を聴いた時の衝撃は、今も鮮明に憶えています。 


聴いた感想は、コンプレッションドライバーからの解像度の高いリアルなヴォーカルや楽器がストレートに飛んで来る感じです。
低域も22cmウーファーとは思えない低い音と、締まったキレのある低音に驚きました。 


 マニア向けのスピーカーを販売しているTADの技術者が、パイオニアの一般向けスピーカーを手掛けたというので期待してました。 


 ・TAD(Technical Audio Devices)の設計ノウハウを取り入れ、クリア&リッチのコンセプトの基、リニアパワーウーファーとAFAST-SZホーントゥイーターを採用したスピーカーシステム。 



 ・S-LH5a 解説

S-LH5のバージョンアップモデル。22cm径のリニアパワーユニットには、スタジオモニタースピーカーTADのコーン紙と同一品を採用、さらに最外周のリング材質と発泡倍率の見直しにより、軽量化と高感度化、周波数特性のフラット化が図られています。 




ホーントゥイーターはTADの設計ノウハウを投入した高効率リアコンプレッションドライバーをさらに改良し、磁性流体を磁気ギャップに入れることでボイスコイル下部の空洞共振の悪影響が取り除かれています。また、ホーン開口部径をウーファーと合わせる事で、指向性やエネルギー、位相的なつながりの向上を図っています。 




 サイズ
W(幅) : 370 mmH(高さ) : 575 mmD(奥行) : 327 mm
重量19.2 kg 

発売時期1998年8月 

■2ウェイ・2スピーカー 

■再生周波数帯域:33Hz~30000Hz 

■インピーダンス:4Ω 

■出力音圧レベル : 90dB/W/m 



 私的には、このパイオニア S-LH5a は国産スピーカーの10万円(1本)以下では最高傑作だと思ってます。 


 この価格でコンプレッションドライバー搭載して、22cmウーファーは前後に深いストロークを可能にしたエッジレス仕様で30cmのウーファーと同等の低域を達成してます。 

2ウェイなので高低の繋がりもスムーズで、定位音像もとても良いです。 





 さて、話を戻してスピーカー端子の交換ですが、壊れるのは1個なのですが、同じ物がなかったので8個全て交換することになりました(汗)。 


 真空管アンプ TR-R120の出力トランスの2次側を4Ωに設定して、サブシステムのJBL 4312XPと入れ替えて試聴してみたいと思います。 


 音出し直後は、少しハイ上りで低域が弱く感じました。ヴォーカルの質感もいつもと少し違って聴こえます。 


 自作DAC(旭化成 AK4495)基板のOPアンプを OPA627AP → muses 03 に交換。 


最低域はEL-34とJBL 4312XPの組み合わせ時より出ていませんが、全体のバランスがよく、解像度があり音の分離がよいです。定位もよく、音像もくっきりとセンターにあります。そしてヴォーカルの魅力と雰囲気には魅了されます。 


 しばらくはパイオニア S-LH5aをサブシステムとして聴きたいと思います。
とにかく真空管アンプ RT-R120 と S-LH5a で聴く女性ヴォーカルは絶品なのです。 




 それと自作DACも予想以上の音質だと思いました。旭化成 AK4495 と muses 03の相性が抜群に良いのも確認できてよかったです。 


 書き忘れましたが、S-LH5aの内部配線はウエスタンエレクトリック製のヴィンテージ 22GA単線黒エナメルWAX絹巻仕様です。フィルムコンデンサもソーレン、ASCに交換しています。 


 一つ一つの実力は大きくないけど、相性が良いと相乗効果で好結果になることがあります。 今回は、本当に素晴らしい組み合わせになったと思います。


あと、もう少し低域が低くなるといいなと感じてるので、近々電源ケーブルで調整してみようかと思っています。