前回の壁コンセントと電源タップのコンセントをオヤイデ  ROに交換してみて、改めて電源パーツの影響力を痛感しました。
すると、当然ながら電源ケーブルやプラグ類を交換したら、もっと良くなるのではないかと考えてしまいます。

現状の音はオヤイデ ROに交換したことにより音質が向上したのですが、長時間聴いていると耳が疲れます。
これはオヤイデ ROのエージングが不十分なのか、それともオヤイデ ROの音質がこれなのか。又は、他の電源ケーブルが原因なのだろか?

それで、今回はアナログ系の電源タップに挿してある、真空管アンプ2台の電源ケーブルを交換して確認したいと思います。

現在使用しているベルデン83803という赤色のケーブルです。この83803は解像度があり、音の見通しがよく定位、音像も小さく収まり、全体にタイトで締まった音質です。
音色は明るく乾いた感じで、JBLのスピーカーのイメージに合っていると思います。


しかしタイトで締まった音質であるため、長時間音楽を聴いていると耳が疲れたり、音量を上げると音がキツく感じる原因になっているかも知れません。

そこで今回は、そのあたりも考えて電源ケーブルを選んでみました。


電源ケーブルは高級品をみると切りがないので、身の丈に合った価格帯で選ぶことにしてます。候補に上がったのがAET - EVO-1302S-AC/SPと、SAEC  AC-3003、AC6000 です。どれも評価が高いので迷いましたね。


違いを調べてみると

・EVO-1302S-AC/SPは、採掘された銅鉱石を再生素材と混ぜることなく精錬した高純度PVC導体(プレミアムバージン無酸素銅)を採用し、AIRBOWの「特殊エイジング」が行なわれたケーブルです。

ネットからの参考写真です。

・SAEC  AC-3003、AC-6000は、超低歪率ならびに高伝導率という安定した電気的特性を持つPC Triple C導体を採用したケーブルです。


ネットからの参考写真です。

家の現システムで使っているケーブル類の多くが、PC Triple C導体を使用した物なので信頼度は高いです。

PC Triple C導体を使用したSAECの電源ケーブルであるPL-5900の評価が高いので気になりました。
PL-5900は0.32φの導体45本を綿糸介在と3芯に拠り合せた3.6スケア。プラグはFI-11-N1(G)、コネクタがFI-11M-N1(G)の構成です。

ネットからの参考写真です

SAECのホームページで調べてみると、ケーブルAC-6000はPC Triple C導体、45本/0.32Φmmの3芯構造とあるので、ほぼ同等だと分かりました。

結果、今回の電源ケーブルはPL-5900を参考に作ることに決めました。
そうなると、ケーブルはSAEC  AC-6000に決まりです。

そして、プラグとコネクタの選定は、いろいろと迷いましたが、プラグにオヤイデP004(無メッキ)、コネクタにフルテックFI-11-N1(G金メッキ)を付けることにしました。


オヤイデ P004(無メッキ)はコンセントに使ったオヤイデ ROと同じ材質であるベリリウム銅を使用しています。同じ素材であれば、新たな色付けの心配は無いだろうという理由です。
それと、ROはバネが強いのでメッキなどが削れたり、剥がれたりすることがあるらしいので、同じ材質の無メッキなら問題ないと思ったわけです。

フルテックFI-11-N1(G金メッキ)は、電極部は純銅素材のα-導体を採用し安定した接続を確保し、FURUTECH α Process処理(金属部分には-196℃の、超低温処理)をしています。
金メッキを選んだのは、コンセントとプラグの材質であるベリリウム銅が中高域の音が強めで、低域がタイトだとあったので高域がソフトで低域の量感が出る金メッキを選ぶことで、バランスが取れるのではないかと思ったのです。


完成品 1.2mと1.8mです

取り付け完了後の音質確認してみました。第一印象は、嫌な音はしてないので安心しましたが、高域が少し粗く感じます。
低域も量感はあるが、低い音は出てません。

詳しい音質の確認は、エージングがある程度進んでからの方が良さそうですね。