昨年、現在使用中の真空管アンプを完成させ、マルチアンプ化するため高域用と低域用のチューニングした際に、カップリングコンデンサで迷いました。
いろいろ試聴した結果、高域用アンプにSPRAGUE Black Beautyを低域用アンプにDynamicapを使うことにしました。
真空管アンプを使用して1年以上経過、その後ケーブルの入れ替えやDAC等を新調したことで音質やバランスに変化が生じてる気がしたので、今一度カップリングコンデンサを見直すことにしました。
・現在のカップリングコンデンサ
高域用(WE349aアンプ):Black Beauty 0.1μF/400V
低域用(EL34アンプ) :Dynamicap 0.1μF/400V
・試聴は下記の2パターンで行います。
①高域用:Dynamicap
低域用:Dynamicap
②高域用:Black Beauty
低域用:Black Beauty
・試聴の感想
試聴した音源はレコードをDSD録音した山下達郎さん「アルチザン」、竹内まりあさん「リクエスト」です。
①空間が広がり、低域の量感が増しました。レンジが広く、情報量は多い気がします。
音像が少し大きくなり、ヴォーカル位置が後退して、定位は横に並ぶ感じ。
オリジナル盤よりリマスター盤の方が音の分離が良く細部まで音が聴こえました。
②ヴォーカルと楽器の質感がイメージどおりでリアル、音像も大き過ぎず定位もいいです。
音の見通しがよく、奥行きもあり細かい音まで聴こえます。
低域の量感は減りましたが、締まったキレのある低音で好みの音です。
オリジナル盤は雰囲気が良く、リマスター盤は解像度があり細部の音が聴き取れます。
Black Beautyはヴォーカルや楽器等の質感、表現力が素晴らしく良かったです。JBLの大型スピーカーとの相性がいいのかも知れません。
なので、カップリングコンデンサは高域用、低域用共にBlack Beauty 0.1μF/400Vにしました。
最近のスピーカーならDynamicapの方が相性が良い気がします。