いよいよ音質を確認します。スピーカーはJBL 4312で行います。
(1)前段のECC82はMullard製、CV4003/M8136。
Mullard製の中では一番好きな音質なので迷わず使いました。
出力段は、まずGEC製KT-66で行きます。
整流管はMullard製GZ32にします。
エージングしてらからの視聴になるので、しばらく大滝詠一の「a long vacation」を3時間ほど掛けっぱなしにしてました。
初めの頃はキツイ音がする割に見通しが悪く、ヴォーカルの質感もイマイチでした。
しかし、ところどころに良い音に化けそうな雰囲気を感じさせる部分もあり、期待できるかも?
3時間を過ぎた頃には、音も落ちついてきたので試聴開始です。
試聴するアルバムは、スティーリーダン 「aja」と中島みゆき「親愛なる者へ」そして大滝詠一の「a long vacation」です。
音質は、高低のバランスが取れています。レンジも広いという程ではないが不満はないレベルです。高域も凄く伸びてるわけではないが良い感じ。
中域はヴォーカルや楽器の質感も悪くないですね。
低域は少し量感があり、ゆったりした感じです。音像は若干大きく、定位は少し甘まめです。
全体の印象としては、耳当たりの良い綺麗な音質。ヴォーカル物やアコースティック系の曲に合いそうです。
(2)前段と整流管はそのまま。
出力段を、SIEMENS製EL-34に交換。
音質は、高低のバランスも良く、レンジも少し広く感じます。高域は少し硬質に聴こえますが、きつく感じる程ではないです。
中域はKT-66に比べて、タイトなヴォーカルで音の見通しがいいです。
低域は締まったベースの音が弾んで聴こえます。定位も悪くないし、音像も大きくならずいいです。
全体の印象は、バランスが取れていてタイトで見通しが良いので、なかなかよい球だなと思いました。
(3)前段と整流管はそのまま。
出力段を、アダプタを付けて6AR6同等管の6384に交換。
音質は、高低のバランスも良く、レンジも広い方だと思います。
ヴォーカルは年齢より少し若く感じましたが、違和感はないです。
定位はシャープで、音像も大きくならず良いと思います。
全体の印象は、タイトで筋肉質といいますか、骨太で力強い音質です。ROCKやJazzに合いそうです。
(4)前段と整流管はそのまま。
出力段を、Mullard製EL34に交換。
いよいよ真打ち登場です。
音質は、高低のバランスも良好でレンジも広く情報量が多いと感じます。何といってもヴォーカルや楽器の質感が素晴らしいです。
定位もシャープで立体的、音像も丁度よい感じがします。
全体の印象は、さすがMullard製って感じですね。全てにおいてバランスが良く、リアルで聴く者を納得させる音がします。
※整流管をGZ37に交換して試聴しましたが、GZ32の方がトータル的に相性が良かったです。
EL34/KT66シングルアンプの感想は、想像以上の音質でした。
正直なところ、初物が多かったので不安でしたが、聴いている内にどんどん音が良くなって行き安心しました。
しかし、この高音質は何が大きく影響しているのか、気になるところです。
アモルファスカットコア使用の出力トランスなのか、それともWEのオイルコンデンサ、WE配線ケーブルなのか?
現時点では想像しかできませんので、少しずつ検証して行きたいと思います。








