大滝詠一が1981年3月21日に発表したアルバム『A LONG VACATION』発売40周年記念でCDとレコード盤が発売された時に、迷った末にCDのリマスター盤『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』を買いました。




音質はCDを再生した途端、1曲目の演奏が始まる前の音で既に高音質なのが分かる程です。
リマスター技術に驚きました。

持っているレコード盤は、今まで音質が良いと感じたことがなかったので、あまり期待していなかったこともありビックリしたと同時に感動し、聴き入ってしまいました。


先日、吉田拓郎の「元気です」のレコードをコロンビアカーブで再生して、とても気持ち良く聴いたのに気をよくして、同じSONYレコードである大滝詠一の「A LONG VACATION」でも高結果が得られるのではないかと期待して再生してみた。




まずは今まで聴いていた RIAAカーブで再生してみた。

レンジはあまり広く感じません。
ヴォーカルは少し奥に引っ込んだ感じです。
演奏の音が前に出て来ます、パーカションの音が強め。
低域はベースやドラムのがボンボンした音で、やはり前に出てきます。
サビの部分では少しうるさく感じます。

次にコロンビアカーブでの再生です。
高域の出過ぎが抑えられて耳に優しくなってます。そして高音が伸びてるのが分かります。
低域のボンボンと前に出ていた部分が引っ込み、さらに低い音が出ているのが確認できます。
中域は情報量多いのに音の見通しがよく、ヴォーカルや楽器の質感もいい感じです。

全体の音質は、RIAAカーブに比べてフラットでおとなしくなった感じです。
今までRIAAカーブで明るく派手な音を聴いていたので、このレンジが広く高低のバランスがとれて、耳に優しい再生に少し戸惑いを感じてしまいます(^.^;
本来はこのように録音されたものだとしたら、今まで聴いていた音を忘れない限り、「なんか違う」と感じてしまう違和感が残るかもしれませんね。

CDのリマスター盤は、コロンビアカーブの音より明るい音質で、パーカッションなどが前に出てるのに、低域も低いところまで出ています。
もちろん中域の解像度もあり、ヴォーカルを中心にバランスよく再生されています。

CDのリマスター盤は、丁度RIAAカーブとコロンビアカーブの中間のような音だと思います。


となると、レコードのリマスター盤『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』の音質も気になりますね(^^)