今の時代の学習塾や個人塾は、小学生は特に、学年合同の自習型の授業が多いです。
時代の流れや、少子化で学年別にしたらなかなか1クラスあたりの人数が集まらないことなど、
学習塾の形態の変化にも、いろいろ理由はありますが、
寺子屋アテネでは、少人数ながらも、学年別の授業形式の形態を、
昭和21年から75年以上守り続けています。
内容も独自のカリキュラムで行っており、
扱う問題も、基本的なものも大切にながら、
決して易しい問題ばかりではないので、
解けなかったり、うまくできなかったりして、
体験授業や入塾後の授業中に泣いてしまう子が年に数人います。
今まで私は、
なるべく生徒には笑顔でいてほしい、
楽しく塾に通っていて欲しいという思いが強かったので、
泣いてしまう生徒や体験の子に対して、
申し訳ないような気持ちでいっぱいになることも多かったです。
でも、最近思うことがあります。
泣ける子ほど、強いということ。
泣けるほど悔しいと思う経験を、子どもの頃にできるということ。
入会した生徒で、
泣いてしまった子は、
泣いた後、なぜか集中力が上がったり、
問題が解けるようになったり、
ケアレスミスが減ったり、
質問への回答がしっかりしてきたりするのです。
それはもう劇的に変わります。
顔つきもきりっとします。
きっと、泣いて、気持ちの切り替えができたのでしょう。
やってやる!というのが表情に表れてきます。
そういう子どもの変化を何人か見て、
子どもは私が思うより、打たれ強いし、たくましいものだ、と少しずつ思うようになりました。
良い経験だけ、楽しい経験だけ、できる経験だけさせるのは、あまりにも無理がある、ということにも気が付きました。
挫折も、できなくて悔し泣きする経験も、なかなかできるようにならない苦労だって、
良い経験と同じくらい、かけがえのない大切なことなんだということ。
寺子屋アテネは、楽しいばかりの塾ではありません。
厳しい面もあります。
でも、子どもたちは、私が思うよりずいぶんたくましく、
子どもたちの成長を見ていると、この厳しささえも大きな成長の糧にしていっているのだな、と思えます。
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寺子屋アテネは1946年から75年以上続く老舗の個人塾です。
現在では珍しく、小学生の学年別に、授業形式で行っています。
長年の実績に基づく独自カリキュラムで授業を行っており、
読み聞かせと音読で多くの本に触れ、自然に読解力と表現力を身に着ける「読書(国語)」(小2、小3、小4、小5、小6が対象)、
原理を元に、自分の頭で情報を整理し考え、複雑な計算もきっちり解き切る計算力をつける「数学(算数」(小4、小5、小6が対象)
を行っています。
詳しくはホームページをご覧ください。
https://www.kuwana-athene.com/