ウイルスで見る、見えた国際情勢
中国の武漢を発生源とするウイルスの影響は世界中に広まっている。以下6つの項目で見ていく。
①日本の公衆衛生の素晴らしさ
②アメリカ政治の早さ
③台湾と蔡英文総統
④中国の体制
⑤国連というもの
⑥テレワークとこれから必要な力
①日本の公衆衛生の素晴らしさ。
まずはこのことから。世界的にみて、中国とこれだけの近距離にありながら死亡者数が世界的にみて驚くほど低い。前の内容にもあげたが、ヨーロッパ・アメリカで多くの人がウイルス陽性で死亡している中、これだけ少ないのは日本と台湾だけだ。マスクをする、手を洗う、うがいをする、「自粛して下さい」といえば大多数が従う、自宅で待機している人のことを思い様々なサービスを考え実行する。これは、世界の中でも誇りに思う日本のいいところである。
②アメリカ政治の早さ
コロナウイルスの流行は、日本の方が早かった。しかし、経済対策を実行できたのはアメリカが先だ。内容はどうあれ、現在のアメリカは非常事態に対して非常に早く対処できる国であることがわかった。日本と比べて「国防」の意識が違う。日本は、憲法で「緊急事態条項」がない世界でまれにみる国だ。これがまだ、国民レベルの衛生管理でなんとかなる今回のような状況ならよかったが、他国からの侵攻や攻撃などの有事にはどう対応するのか。そういう意味では、緊急事態について話し合う良い機会になったのではないか。状況が終息したら、憲法審査会を開いて国会で議論してほしい。
③台湾と蔡英文
いや~台湾のこの件に関する対応は神がかってます。台湾は4月14日に新規感染者ゼロ。累積感染者395人、死者6人。感染者の大半は海外由来である。(アメリカは4万585人死亡・感染者74万2442人。日本は161人死亡・感染者数1万219人)
台湾は、早くから中国武漢での動きをとらえていた。実は世界的に武漢で肺炎が広がっているニュースは、12月上旬には流れていた(実は私も修学旅行終わりくらいにこのニュースは見ていました。年末年始にこのニュースが無くなったので、「あれ?収束したのかな?」と思っていたら1月中旬にまたニュースになった)。それを11月下旬には把握していたといわれる。これは、台湾が中国に、情報を取るために工作員を送って現状を把握していたためである。だから台湾は早くから「水際対策」といって、中国からの入国制限や、海外からの入国者を14日間隔離を行うなどの対策を行った。ちなみに現在は、隔離に対象にあるにもかかわらず外出を行ったものには、最高360万円の罰金が科せられる。そのかわり、隔離対象者には1日3600円の補償を行っている。台湾と比べれば、日本は、中国と仲の良いWHOの発表を聞いて対策をとるという遅さである。まあ台湾はWHOに加盟できていませんでしたからね。
このリーダーシップをとった蔡英文総統は世界的にも強い宣伝ができたといえる。
④中国の体制
この一件で中国というものがよく分かったであろうか。先ほど言ったように、11月下旬、遅くとも12月には発覚していたのに、それを隠蔽し、拡大してしまってから世界に発表する。頼みのWHOも、テドロスというエチオピアの人が中国の様子を見るかのように、なかなかはっきりとしない。(ちなみに、2009年のSARSのときは現地調査を行ったが、今回は行わず。)テレビでは報道していないが、インターネット上ではとんでもない政府の行いがアップされていた。統計データもコロコロ変わり、信頼がおけない。「2月中にウイルスを収束させる」と総書記習近平が言えば、3月に入ると突然死亡者がゼロになる。世界的にみてもあり得ないようなことが起こっている。このまま、ウイルスは無視して経済活動を再開させ、世界の覇権を握るような行動をもう中国は行っている。中国という国をよく理解しておくことが必要である。
⑤国連というもの
今回の件で、国連も再考するような動きがある。WHOをはじめ、多くが機能しなくなってきている。アメリカのトランプ大統領は、国連から離れ、アメリカを中心とした新たな国際組織を作ろうとしている。世界は、中国・アメリカのどちらが引っ張っていくのか。はたまた、日本・台湾・インド・イギリスといったそのほかの国が出てくるのか。そういう見方でこれから見ていくべきである。
⑥テレワークとこれから必要な力
日本は緊急事態なので、自宅で行う仕事を推奨している。いわゆる「テレワーク」ですね。おそらく、これは私の予想だけども、ウイルス騒動が終息した後も「テレワーク」は残っていくと思う。テレワークでできることは、テレワークで行い、出社することを極力少なくすることを行うだろう。現在収入減少した企業は家賃の支払いに苦慮している。家賃をカットできるならテレワークを推奨する会社が増えていく。ということは、君たちが就職するころには今までのスタイルがガラッと変わっている可能性が大である。君たちに必要な力とは、ますます言われたことを徹底してやる力よりは、「言われる前に、言われる以上のことを行う」という、クリエイティブな発想力と行動力ではないだろうか。強制力のない中でどれくらいできるか。この期間に考えるのもアリではないか。
ついでに、テレワークが常態化してくれば、「都市に住む」ことにこだわることも必要なくなる。大阪の高校生にはよくあることだが、大学や就職を「大阪から出たくない」という発想で考える人が多い気がします。広い発想を持つことも大切になってきます。