スーパーの漬物コーナーで見つけた山形の「だし」を冷奴にのせて食べたらうまかった。

しょうゆで汚さずに、豆腐の奇麗な美味しさが味わえる。

主材料はきゅうり、大葉、みょうが、ねぎ、なすの刻んだもの。

昆布をあわせて、包丁で叩くと粘り気が出て、もったりとしてこのようにまとまるわけだ。



(こんな感じの)



マシュマロ


Microsoftの新検索エンジン「Bing」の評判が良い。

テイスト的に、雑誌『CREA』(文藝春秋)っぽいと思った。

知的で洗練された感じをベースに旅心をくすぐる。

テーマ画像の上をマウスでなぞると関連するテーマが小動物のようにひょこっと顔を出しては引っ込む。

この控えめな小動物的な仕掛けと仲良くなると、ほんの数秒・数分で人に話したくなる小旅行ができちゃう。

雑誌のカバーストーリー的な「機能」を実現している。

ああ、そうか、検索とは旅だったのか。小旅行、小冒険だったのか。と気づかされた。

いずれにしてもGoogleに「ないもの」を追求したら「こうなった」という点は納得がいった。



シェルシルバスタイン「ぼくを探しに」という名作大人の絵本は「ないもの」を補うための旅のお話。

自分の欠けたパーツを探してごろごろ転がっていく。

ほろ苦い思い出と重なって笑えたり、思い至らされたりする本。







しかし、物語を作る側からすると、主人公がそう都合よく自分から勝手にごろごろ転がりだしてくれるとは限らないようだ。

大塚英志『キャラクターメーカー』第5講「自分では何もしたがらない主人公を冒険に旅立たせるためのいくつかの方法」。

この章題が気に入った。物語論で、こういうキャッチーな章立ては見たことない。



> そう考えると主人公はやはり相当に煮え切らない主体性のないやつ、

> ということになりますが

> しかし『ガンダム』のアムロ、『エヴァンゲリオン』のシンジといった

> 主人公にしても危機的状況の中で

> 巨大ロボットを与えられ、ひとつ戦ってくれやと

> 「依頼」されても本人は拒みます。

> まあアムロはそのあとそれを受け入れますが、

> シンジの方は最後までぐだぐだと抵抗します。





まあ、あんまりやる気満々な主人公だと、しらけるよな。と、作り手も思って、苦慮しているのが伺える。

草食動物を主人公に、無理やり旅に出させる、出ざるを得ない展開でストーリーを作ったら面白いかも。



それでは最後に一曲。アメリカンカントリーの定番「Jambaraya」。歌うのはEmmylou Harrisです♪








間違った知識が蔓延してかえって時間とお金を無駄にしてる人がたくさんいるようだから書くことにした。


とりあえず、アングラソフト「FairUse4WM」とその亜種は止めときなさい。お金払っちゃだめ。


まあ、そう慌てず、予備知識を。

DRM(著作権保護)のかかった音楽データをコピーする方法は、技術的に2つのアプローチがある。


①音声出力をコピーする方式
私はプログラマーなので、私がプログラムを書くとしたら、この方式でやるでしょう。
スピーカーに出力するデータをファイルに出力させて、一般的なコンバータでmp3形式に変換して、ipodや携帯で聴けるようにする。
このアプローチがごく正しいでしょうね。
この方式は、CDを再生してカセットで録音するのと基本的に同じだ。
もっとも、プログラム的に処理するから、X倍速でまわしたり、同時並行で処理したりして、コピーにかかる時間を短縮できる。
コンピュータ上でやるから、品質的にもオリジナルとあまり遜色のないコピーができる。
少なくともNapsterを携帯やiPodで持ち出して聴きたい、というニーズに対してなら品質的にまったく遜色ないものが得られると思う。


②DRMをプログラム的に無効にしてしまう方法
アングラソフト「FairUse4WM」とその亜種がその代表。

まあ、①と比べて、メリットは、完全なデジタルコピーができる点だ。
ただ、非合法なのでリスクもあるし、なにより時間や労力など含めたコストに見合うかどうか。見合わないだろうな。
DRM解除に限らず、この手のクラッカー的なアプローチはすべて、いたちごっこの世界だからだ。
やっとこさDRM解除に成功しても、遅かれ早かれマイクロソフトは対応してくる。
この手のアングラソフトを入手して、自分のPCでDRM解除に成功したとして、その後はWindowsUpdateを一切せずに環境を維持しないと、できてたのにできなくなってしまう。だから専用に1台、サブのパソコンを用意するぐらいしないといけない。突き詰めたらそのくらいは当然やらないといけなくなる。
それで見合うのか。いや、見合う見合わない以前に、もう足を突っ込んだ時点で、音楽聴くのが目的じゃなくて、DRM解除が自己目的化してしまっているわけで、ばかげた話だ。



さて、私のお勧めは、方法論的には当然①のほう。
具体的なお勧めソフトは、tunebiteだ。最近、バージョン6が出ている。①の方法論の、正統派(笑)ダビングソフトだ。音楽だけならPremium。上位モデルのPlatinumはビデオにも対応しているらしい(未検証)。


Tunebite 6 Platinum 【ダウンロード】
販売価格 4,830円(税込)


Tunebite 6 Premium 【ダウンロード】
販売価格 3,780円(税込)

マシュマロ


このソフト、良くできている。
コピーの出力先だけちゃんと設定したら、フォルダ指定でアルバム単位でごっそりコピーできる。
私はauユーザーなので、iTunesじゃなくて、LISMO Portというのを使っているんだけど、LISMO Portに取り込んでみたら、ジャケット画像やアルバムの属性データもちゃんとコピーされてる。


なお、以前イーフロンティアからリリースされていた旧バージョンのパッケージを間違えて購入しないように。最新版は6だからね。


Tunebite 6 体験版
http://www.panda.co.jp/radiotracker/download.html


2006年当時Vectorに掲載されたTunebiteのレビューが、作文的に傑作なのでリンクしておこう。
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/060204/n0602042.html



2004年のアテネ五輪の柴田亜衣の金メダル。女子800m自由形。

女子で、自由形で、勝てるなんて誰も思ってなかったし、しかも柴田は国内でも無名だった。鹿屋体育大学なんて、自衛隊の駐屯地かと思うくらい遠い存在(ごめん)。

下馬評とは裏腹に、柴田自身は、泳げば間違いなく自己新を出せるという自信とわくわく感で、エントリーの名前を呼ばれると思わずニヤついちゃうほど絶好調だった。

そして、本命のマナドゥが抜け出した中、くらいついて、くらいついて、残り100m、最後のターンで並んで、抜き去るという絵に描いたような展開だった。

この8分半のドラマには、何度も励まされている。感謝。

http://circle.zoome.jp/swim/media/13


試合後のインタビューで柴田が、試合前に恩師の田中孝雄監督がかけてくれたことば。クイズじゃないけどね。「(ほにゃらら)、(ほにゃらら)、諦めず」という言葉が印象的。
この日の歴史的な試合を総括する言葉でもある。事実、その後も柴田は試合を振り返るたびこの言葉を披露している。

さて、ほにゃらら、ほにゃらら、は何だったでしょう。いや、実は私はそこをド忘れしてしまってビデオを見なおしたんだ(笑)。アルツハイマーかね。

正解は「慌てず、焦らず、諦めず」だった。


3つのうち1つでも思い出しにくかったら、きっとそれが足りないところで、私の場合、「慌てず、焦らず」が足りないんだと、いいかげんな仮説を立ててみた。

日常を振り返ってみると、結構当たっていそう。
良くも悪くも諦めないけど、すぐ慌てるし、すぐ焦るし。というわけで、ありがたく頂戴して、座右の銘にすることにした。


このビデオで、解説の人が、「これからが大変だと思いますけどね、ぜひがんばっていってもらいたい」と、金メダルの興奮のさなかに、やけに冷静に言っている。

追う立場から追われる立場になるっていうのは勝利した人の宿命。

その立ち場になったことないけど、マスコミや世間、肉体的な限界やらビジネス的なしがらみ(水着!)とか、いろんなものが襲い掛かってくるなか、北京まで戦いきった姿も忘れられない。