間違った知識が蔓延してかえって時間とお金を無駄にしてる人がたくさんいるようだから書くことにした。


とりあえず、アングラソフト「FairUse4WM」とその亜種は止めときなさい。お金払っちゃだめ。


まあ、そう慌てず、予備知識を。

DRM(著作権保護)のかかった音楽データをコピーする方法は、技術的に2つのアプローチがある。


①音声出力をコピーする方式
私はプログラマーなので、私がプログラムを書くとしたら、この方式でやるでしょう。
スピーカーに出力するデータをファイルに出力させて、一般的なコンバータでmp3形式に変換して、ipodや携帯で聴けるようにする。
このアプローチがごく正しいでしょうね。
この方式は、CDを再生してカセットで録音するのと基本的に同じだ。
もっとも、プログラム的に処理するから、X倍速でまわしたり、同時並行で処理したりして、コピーにかかる時間を短縮できる。
コンピュータ上でやるから、品質的にもオリジナルとあまり遜色のないコピーができる。
少なくともNapsterを携帯やiPodで持ち出して聴きたい、というニーズに対してなら品質的にまったく遜色ないものが得られると思う。


②DRMをプログラム的に無効にしてしまう方法
アングラソフト「FairUse4WM」とその亜種がその代表。

まあ、①と比べて、メリットは、完全なデジタルコピーができる点だ。
ただ、非合法なのでリスクもあるし、なにより時間や労力など含めたコストに見合うかどうか。見合わないだろうな。
DRM解除に限らず、この手のクラッカー的なアプローチはすべて、いたちごっこの世界だからだ。
やっとこさDRM解除に成功しても、遅かれ早かれマイクロソフトは対応してくる。
この手のアングラソフトを入手して、自分のPCでDRM解除に成功したとして、その後はWindowsUpdateを一切せずに環境を維持しないと、できてたのにできなくなってしまう。だから専用に1台、サブのパソコンを用意するぐらいしないといけない。突き詰めたらそのくらいは当然やらないといけなくなる。
それで見合うのか。いや、見合う見合わない以前に、もう足を突っ込んだ時点で、音楽聴くのが目的じゃなくて、DRM解除が自己目的化してしまっているわけで、ばかげた話だ。



さて、私のお勧めは、方法論的には当然①のほう。
具体的なお勧めソフトは、tunebiteだ。最近、バージョン6が出ている。①の方法論の、正統派(笑)ダビングソフトだ。音楽だけならPremium。上位モデルのPlatinumはビデオにも対応しているらしい(未検証)。


Tunebite 6 Platinum 【ダウンロード】
販売価格 4,830円(税込)


Tunebite 6 Premium 【ダウンロード】
販売価格 3,780円(税込)

マシュマロ


このソフト、良くできている。
コピーの出力先だけちゃんと設定したら、フォルダ指定でアルバム単位でごっそりコピーできる。
私はauユーザーなので、iTunesじゃなくて、LISMO Portというのを使っているんだけど、LISMO Portに取り込んでみたら、ジャケット画像やアルバムの属性データもちゃんとコピーされてる。


なお、以前イーフロンティアからリリースされていた旧バージョンのパッケージを間違えて購入しないように。最新版は6だからね。


Tunebite 6 体験版
http://www.panda.co.jp/radiotracker/download.html


2006年当時Vectorに掲載されたTunebiteのレビューが、作文的に傑作なのでリンクしておこう。
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/060204/n0602042.html